第44話
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「あの、エステルさん。本当にユウナちゃんは”結社”の……」
「うん……”執行者”の一人で”殲滅天使”って名乗ってた……本人が言ってたから間違いないわ。」
「そうですか……………」
「………………………」
当たってほしくない話を聞いたクローゼはティータと共に不安そうな表情をしていた。
「で、でもあんな女の子が”結社”の手先だなんて……しかも”執行者”ってものすごい使い手なんだよね?何かの間違いなんじゃないかな?」
「――そんな事はないわ。”特例”扱いで正遊撃士になり、幼い頃に武術大会でモルガン将軍を降して優勝した上、”八葉一刀流”の皆伝者になったレンという例がいるのだから、他にいてもおかしくないわ。」
(……まさかあの”事件”に”結社”が介入していたとはな……)
不安そうな表情でユウナの正体を否定するアネラスの言葉を聞いたアーシアは真剣な表情で呟き、フレンは真剣な表情で黙り込み
「それにヨシュアも同じくらいの歳で”執行者”だったみたいだから……」
「……あ…………」
アーシアとエステルの話を聞いたアネラスは不安そうな表情で黙り込んだ。
「しかし徹底的に振り回してくれたわね。カノーネに”ゴスペル”を渡して戦車を使った再決起を唆したのもあの子だったみたいだし……」
「各方面に脅迫状を送ったのもあのガキだったらしいな……。一体何のためだったんだ?」
「なんとなく、だけど……。そうした方が面白そうだったからじゃないかな?」
「なに……?」
唐突に呟いた自分の疑問に答えたエステルの言葉にアガットは首を傾げた。
「ユウナは今回の実験を『お茶会』に見立ててたわ。そしてあたしたちを含めた大勢の人間を参加させるために色々と準備して招待した……。そんな気がするのよね。」
「……マジかよ。脅迫状の一件があったから王都に来たのは確かだが……」
「ユ、ユウナちゃんって一体………」
「姉妹揃って、とんでもない奴等だな……」
「姉は遊撃士、妹は執行者という真反対の存在。しかも二つ名は二人とも”天使”を冠する名。これも女神による運命の悪戯なのかしら……?」
エステルの推測を聞いたアガットやティータは信じられない表情をし、フレンは疲れた表情で溜息を吐き、アーシアは目を伏せて考え込んでいた。
「ふむ、あの仔猫ちゃんならそのくらいはやりかねないね。ボクたちを眠らせた睡眠薬の量もコントロールしていたみたいだし。」
「ちょうど俺たちがあのタイミングで波止場に到着できるようにだな……。ふざけたマネしやがって……」
「えっと、やっぱりみんなあの子に眠らされちゃったわけ?」
オ
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