第44話
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……。つまり、また何かあった時はお互い協力しようってこっちゃ。」
「なるほどね……。うん、こちらも望むところよ。」
「そうだな。こちらとしても助かるぜ。」
「これも何かの縁だし、困ったことがあったら連絡して。」
「おおきに!ほな、オレらは今日のところはこれで失礼させてもらいますわ。またな〜、みなさん!」
「―――失礼します。」
そしてケビン達はギルドを去った。
「行っちゃった……」
「オリビエとは違った意味で毒気を抜かされる神父さんね。」
「フッ、ボクに言わせればまだまだ修行不足かな。もう少し優雅さが欲しい所だね。」
「あんたの世迷言のどこに優雅さがあるってゆーのよ。……って、そう言えば今思い出したんだけど結局ステラさんって、何者だったんだろう?」
髪をかきあげて語るオリビエをエステルはジト目で睨んで指摘した後ステラの事を思い出して首を傾げた。
「エステル……あんたね。ステラさんの事については以前アイナがキリカさんを通してあんたに伝えたはずよ?」
「へ……?」
呆れた表情をしているシェラザードの指摘にエステルが首を傾げたその時
「そ、そう言えば以前キリカさんからルークさん達と一緒にロレントで起こった昏睡事件を解決した仮面を付けたシスター――――ステラさんの事を教えてもらいましたね。確か彼女は―――」
「あの仮面野郎――――ロランス少尉―――いや、”剣帝”の幼馴染とやらで、あの野郎を探して”星杯騎士”の連中に同行しているって話だったな。」
「あ……っ!」
クローゼとアガットがかつてキリカから聞いたステラの情報を口にし、それを聞いてステラの事を思い出したエステルは声をあげた。
「フム……もしかしたら彼女ならヨシュア君の事についても何か知っていたかもしれないね。武術大会でもヨシュア君はロランス少尉―――”剣帝”をやけに気にしていた様子を見せていたしね。」
「そうだな。もし二人が知り合いなら、”剣帝”の幼馴染である彼女もヨシュアとも知り合い同士であった可能性は高いな。」
「うう〜……せっかくヨシュアの手掛かりになるかもしれない人が現れてくれたのに、何も聞かずに別れるなんて、あたしのバカ……」
「まあまあ。ケビン神父達とは『輝く環』の件で協力し合う事になったのだから、イオン神父達と一緒に行動をしているステラさんともまた会う機会があるだろうから、その時に聞けばいいと思うよ?」
オリビエとジンの会話を聞いてステラに何も聞かなかった事を後悔している様子のエステルを見たアネラスは苦笑しながら慰めの言葉を送った。
「そうね……今度会った時にヨシュアの事で何か知っているか絶
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