外伝〜重剣の追跡〜
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「フフフ……悪くない一撃だったがまだ迷いがあるようだな。その迷いが太刀を狂わせる。」
「な、何!?」
「修羅と化するなら全てを捨てる覚悟が必要だ……人として生きたいなら……怒りと悲しみは忘れるがいい。
それではさらばだ……」
そして完全に気配がなくなった。
「……忘れろだと……そんな事、できる訳ねぇだろ……」
アガットは何かを堪えるように呻いた後叫んだ。
「うおおおおおおおっ!!!!!」
その後アガットは一端報告をするために悔しさの思いを忘れずルーアンのギルドに向かって夜闇の道を進んで行った。
「ハア、ハア、どうにか無事につきそうだな。」
「ああ、これも隊長のお陰だな。」
そのころ、仮面の男に助けられた男たちは安堵の息をはいていた。
「残念だったな。そうはさせん。」
「な、何!?」
突然自分達の背後から声が聞こえ、驚いた男達が振り向くとそこには鞘から愛剣を抜いて立っているリウイがいた。
「いつの間に……!」
「リベールの間諜達よ。一度だけ言う。自分達のやった罪を認め、武器を退き大人しく俺に降伏するがいい。命だけは保証してやろう。」
「なっ!?」
「なぜ、我々の正体を知っている……!」
リウイの宣言に黒装束の男達は驚いた。
「2度は言わぬ。是か否か。どちらだ。」
「何者かはわからぬが我等の正体を今の時点で知ってて貰っては困る……!」
「閣下の悲願のために死んでもらうぞ……!」
黒装束の男達――リベール軍大佐、リシャールが率いる情報部の兵、特務兵達は武器を構えてリウイに襲いかかった!しかし
「……雑魚共が。俺に戦いを挑んだ事、後悔するがいい。メーテアルザ!!」
「「ぎゃぁぁぁぁっ!?」」
無謀にもリウイに挑んだ特務兵達はリウイの魔法剣により、一撃で全身血達磨になり、悲鳴を上げて地面に倒れた。
「お前達には少々聞きたい事があるからな。急所は外してある。お前達の謀を聞かせてもらうと同時に罪なき者達を襲った報いも受けてもらうぞ……お前達がやった事、後悔するがいい。」
「く、くそ……」
「か、身体が動かない……!」
リウイの一撃で身体中の神経を傷つけられ、身体が動かない特務兵達は地面に伏せたまま呻いた。
「これは………」
そこに先ほどアガットと戦った仮面の男がやって来て、特務兵達の惨状を見て驚いた。
「た、隊長!」
「も、申し訳……ありま……せん……!どうか、撤退の援護を……!」
特務兵達は仮面の男に希望を持った顔を向けて助けを求めた。
「やれやれ……遊撃士協会の次はメンフィル帝国か。…
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