外伝〜重剣の追跡〜
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜アイナ街道・夜〜
リベールの名所でもあるエア=レッテンに続く道に先ほどの黒装束の男達が息を切らせていた。
「はあはあ……」
「な、何てしつこいヤツだ!」
「おらおらおらッ!」
そこに勢いをもったアガットが追いついた。
「あんな大剣をかつぎながらどうして付いてこられるんだ!?」
黒装束の男達は逃げながらもアガットの身体能力に驚愕していた。
「ハッ、鍛え方が違うんだよ……らああああああっ!」
ズドン!!
アガットは近くにあった岩にジャンプし、さらに勢いを持って男達に攻撃を仕掛けた。
「クッ……これ以上は振り切れんか……」
「仕方ない、迎撃するぞ!」
男達は装備している武器を構えた。それを見てアガットは不敵に笑った。
「ようやくその気になってくれたみたいだな……てめぇらとの鬼ごっこもここまでで嬉しいぜ。」
「しつこく追って来なければ、死なずにすんだものを……」
「馬鹿な奴だ……、2対1で勝てると思うのか?」
「ハッ、勝てるに決まってるだろ。喧嘩は気合だ!!」
男達の言葉にアガットは不敵に笑って答えた。
「なに……!?」
「ケンカは気合だ。気迫で負けたら終わりなんだよ。尻尾巻いて逃げ出した時点でてめえらは負け犬決定ってわけさ。」
「ほ、ほざけ!ギルドの犬がッ!」
「2人がかりでなぶり殺しにしてやる!」
アガットの言葉に怒った男達は同時にアガットに襲いかかったが
「ふおらあぁぁぁ!フレイムスマッシュ!」
「「ぐあああああっ……!!」」
アガットの強烈なクラフトによって膝をついた。
「クッ……ここで捕まるわけには……」
「フン、とっとと降伏して洗いざらい白状して貰おうか。てめえらが何者で何を企んでるのかをな……」
アガットが男達に近づこうとした時、聞いた事もない青年の声が男達の背後から聞こえた。
「―――それは困るな」
「なッ!?」
男達の背後からは仮面を被った青年が現れた。
「い、いつのまに……」
仮面の青年の気配に気付けなかった事にアガットは驚いた。
「た、隊長!?」
「来て下さったんですか!」
青年の登場に男達は喜んだ。
「仕方のない連中だ。定時連絡に遅れた上こんなところで遊んでいるとは。」
「も、申し訳ありません。」
「いろいろと邪魔が入りまして……」
青年の嘆息に男達は焦って言い訳をした。
「なるほどな……。てめえが親玉ってわけか?」
男達の態度からアガットは仮面の青年の正体を推測して言った。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ