第56話
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していてな。今帰るところだ。それで何の用だ。」
「うん、あのね……!」
そしてペルルは孤児院の放火事件や黒装束の男達について説明し、リフィア達に先回りしてもらうために逃亡している黒装束の男達を抜いて、ルーアンに知らせるために飛んでいたが、その途中で見覚えのある人影を見たので話しかけた事を言った。
「……なるほど。それでその黒装束とやらの特徴はどんなのものだ?」
「えっと……確か……」
ペルルはリウイに黒装束達の特徴を思い出しながら説明した。
「……………………」
「えっと、どうしたんですか?」
黒装束の特徴を聞き、考え込んでいるリウイを不思議に思ってペルルは尋ねた。
「少し気になる事ができた。報告御苦労。お前はプリネの元に戻れ。」
「え……でもリフィア達にまだ言ってないし……」
「あいつらの場合、やりすぎて殺してしまう可能性がある。そいつらには少々用があるしな……俺自らが追おう。だから安心しろ。」
「う、うん。じゃあ、お願いします!」
リウイの答えに戸惑いながら頷いたペルルは再び空へ飛び上がり、主であるプリネの元へ飛んで行った。ペルルが飛び上がるのを見送った後、リウイ懐からメンフィル帝国が開発した導力技術と魔術、魔導技術によってできた小型の通信機に魔力を流し込んだ後、ある人物と通信をした。
「俺だ。聞こえるか、ファーミシルス。」
「いかがなさいましたか、リウイ様。確か本日はペテレーネやティア様と共にルーアンに一泊するとの事でしたが……」
「ああ。リフィア達の報告にあった例の情報部とやらが動いた。」
「ああ……最近大使館の周りやロレント市民に我々の事をコソコソと嗅ぎまわっているネズミ共ですか。相手は一応同盟国のため様子見をしていましたが、一体どんな動きをしたのですか?」
通信機からは黒装束達を嘲笑するようなファーミシルスの声がした。
「実はな………」
そしてリウイはファーミシルスにペルルから聞いた事を説明した。
「……なるほど。今回の件を利用すればリベールのネズミ共の目的がわかりますね。」
「ああ。何の罪もない一般市民達が住む住居を放火したり、直接襲った者達だ。これなら向こうから何か言われても大義名分が立つ上、遠慮なく拷問して奴らの狙いがわかるかもしれん。俺は今から奴らを追う。今から来れるか?」
「はっ。こちらでリウイ様が持たれている通信機の現在地がわかりますので今から参ります。」
「ああ。」
そしてリウイは通信機を懐に仕舞った後、気配を感じたので近くの木の影に身を潜めた。少しすると逃げて行く黒装束の男達とそれを追うアガットが通り過ぎた。
「今の男の胸につい
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