3部分:第三章
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のよ」
にこりと笑って笑みはやはりくしゃりとした感じだった。大人そのものの顔だがそのくしゃりとした感じが妙な可愛ささえ与えるものになっている。
「だからこの格好じゃない」
「高校生と」
「そう、化けてね」
話が本題に入った。
「その為だって最初に話したじゃない」
「それはそうだけれど」
「わかったのならいいわね」
今度は随分と強引に話を進めてきた。
「それで」
「わかったわ」
少し不満もあったがそれでも洋子の言葉に頷いた。
「じゃあ。行きましょう」
「ええ。それでどっちがいいの?」
「切れ長の目の子かしら」
また二人を見てから答えた。
「やっぱり」
「そう、切れ長の目の子ね」
「洋子はどっちなの?」
「私は丸い目の子ね」
丁度いい具合に二人の指名がそれぞれ分かれた。
「そっちにするわ」
「そう。じゃあそれも決まりね」
「そういうことね。それじゃあ年季の入ったOLの口説き、発揮するわよ」
「今は女子高生でしょ。ピチピチの」
「あっ、そうだったわね」
「全く。変なところで抜けてるんだから」
そんな洋子に少し溜息をつきながらも付き合う。声をかけたのは洋子でその自信の程通り二人の男の子を上手く誘い込んだ。それから近くのマクドナルドで話となった。窓側の席に座って通りを行き交う人々を横目に話をする。テーブルの上にはハンバーガーやチキンナゲットにフライドポテト、それとマックシェークが人数分置かれている。完全にマクドナルドでの食事になっていた。四人は洋子を中心としてそのハンバーガーやマックナゲットを食べながら話をする。洋子はハンバーガーを片手に話をしている。
「そうだったの。今二年なのね」
「ええ、そうです」
「それで部活はバスケで」
「バスケね。私もやっていたわよ」
「やっていた!?」
「あっ、間違えたわ」
その狙っている丸い目の子に突っ込まれて慌てて訂正する。
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