第54話
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もらおうか。」
「はい……」
そしてエステル達は一通りの事情をアガットに説明した。
「ふん、なるほどな……。妙な事になってきやがったぜ。」
「妙って、何がよ?」
アガットの意味深な言葉が気になり、エステルは尋ねた。
「ああ、実はな……。『レイヴン』の連中が港の倉庫から行方をくらました。」
「そ、それって……。やっぱりあいつらが院長先生を襲ったんじゃ!?」
「いや、それはどうかな。彼ら程度に、カルナさんが遅れを取るとも思えない。」
「ええ。あの人達は意気がってはいましたが、戦いに関しては素人に感じられましたし……いくら複数でかかっても、正遊撃士の方には敵わないと思います。」
アガットの答えを聞きロッコ達を疑ったエステルだったが、ヨシュアとプリネは冷静に否定した。
「そっか、確かに……。あの連中、口先だけでろくに鍛えてなかったもんね。」
「しばらく睨みを利かせて大人しくなったと思ったが……。今日になっていきなり姿をくらましやがって……。そこに今度の事件と来たもんだ。」
「犯人かどうかはともかく何か関係がありそうですね。」
「ああ、だが今はそれを詮索してる場合じゃない。新米ども、とっとと行くぞ。」
ヨシュアの答えに頷いたアガットはエステル達に自分について来るよう促した。
「なによ、いきなり……。いったい、どこに行くの?」
「わかんねえヤツだな。犯行現場の海道に決まってるだろ。あのバカどもがやったかどうかはともかく……。できるだけ手がかりを掴んで犯人どもの行方を突き止めるんだ!」
「あ……なるほど。」
「分かりました、お供します。」
アガットの言葉にエステルとヨシュアは納得し、頷いた。
「あ、みなさん。私は念のためにこちらで残っておきますね。」
「確かに先生達が完全に安全になったとは言いきれないからね……じゃあ、先生や子供達の事を頼むよ、プリネ。僕達より感覚が鋭い君なら大丈夫だと思うし。」
「はい。……そうだ!……ペルル!マーリオン!」
テレサ達を護るために残る事を提案し、任されたプリネは使い魔達を召喚した。
「はーい!」
「お呼びですか……プリネ様……」
「な、なんだぁ!?こいつらは……!?」
召喚された使い魔達を見てアガットは驚いた。
「あの2人はプリネの使い魔達です。……以前エステルがアガットさんの前にパズモを呼びましたよね?あの時と同じです。」
「こいつらがか……!?」
ヨシュアの説明にアガットは驚いた。
「私の代わりにエステルさん達を手伝ってあげて下さい。」
「うん!」
「了解……しまし
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