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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
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した。

「…………これは……”琥珀の宝石”……!」

「プリネ、その宝石の価値がわかるの?」

宝石の価値を知っていそうな様子を見て、ヨシュアは尋ねた。



「はい。この宝石は祖国メンフィルの装飾店等でよく見かける宝石なのですが……こちらの世界では珍しいらしく、かなりの値段がつくと聞いた事があります。………確か1つ20万は下らないかと。」

「い、一個、20万!?」

「それが5個あるという事は最低でもその封筒に入っている金額と同額になるという事か……」

宝石の価値を知ったエステルやヨシュアは信じられない表情で驚いた。そしてプリネは見せて貰った宝石をテレサに返した。

「どうぞ。……市内にある装飾店などでしたら、信用がある所ですから、その宝石を安く買い取られる事はなく、その宝石に見合った価値で買い取ってくれるでしょう。」

「……………」

テレサは驚いた表情のまま、プリネから宝石を返してもらった後、尋ねた。

「ど、どうしてこんな……?」

「今回は、公爵やボース市長、果てはあのメンフィル皇帝など多くの名士が来場したからのう。例年よりも多く集まったのだよ。」

「学園長……」

コリンズの言葉を聞き、クロ―ゼはコリンズ達がテレサ達のために動いた事に感謝し、微笑んだ。

「そんな、いけません!こんなものは受け取れません!」

テレサは血相を変えて、受け取った封筒と宝石を返そうとした。

「遠慮する必要ありませんよ。毎年、学園祭で集まった寄付金は福祉活動に使われているんですから。」

「孤児院再建に使われるのなら寄付した方々も納得しますって。」

「でも……そんな……。ここまでして頂くわけには……」

ハンスとジルに説明されたが、テレサはまだ少し納得していなかった。

「先生……どうか受け取ってください。」

「クローゼ……ですが……。」

「先生が戸惑う気持ちも判ります。でも……どうか考えてみて欲しいのです。それだけのミラや宝石があったら孤児院を再建するのはもちろん、ロレントに行く必要もありません。あのハーブ畑だって放っておかなくてもいいんです」

「………………………………」

クロ―ゼの説明にテレサは黙った。

「クローゼ君の言う通りだ。亡きジョセフ君と何よりも子供たちのために……。あなたは拘りを捨ててそのミラと宝石を受け取るべきだろう。」

「……ああ……。もう……何とお礼を言っていいのか……。ありがとう……。本当にありがとうございます……」

コリンズにも諭され、ようやく受け取る事を決めたテレサは涙を流してコリンズ達に感謝した。



「グス……よかったぁ……」

「うん
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