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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
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ルは声を上げた。

「ママ〜。どうしたの?」

「なになに、何の話だよー?」

「失礼でしょ、クラム!大人の話にわりこんだりして。」

「ミントちゃんも。先生は今大事な話をしているみたいだから、後で聞こう?」

ミントとクラムは興味ありげな表情でエステル達に尋ねたが、クラムにはマリィが怒り、ミントにはツーヤが言い聞かせた。

「いいのよ、マリィ、ツーヤ。でもとりあえずは宿屋に帰るとしましょうか。夕食を食べて……話はそれからでいいですね?」

「う、うん……?」

「??」

「………」

テレサに諭され、クラムは戸惑った表情で答え、ミントは可愛らしく首を傾げ、もうすぐ自分達はテレサ達と離れる事をわかっているツーヤは孤児院の子供達をこの場で悲しませないために黙っていた。



「それではクローゼ……エステルさんにヨシュアさん、プリネさんも。私たち、そろそろ失礼しますね。今日は本当にありがとう。素晴らしいものを見せて頂いて。」

「あ、ちょっと待って。ジルたちが戻ってくるから……」

「……失礼するよ。」

立ち去ろうとしたテレサ達にエステルが呼び止めた所、ちょうどコリンズを連れたジルとハンスが戻って来た。

「まあ、コリンズ学園長……」

「久しぶりだのう、テレサ院長。せっかく来て頂いたのに挨拶が遅れて申しわけなかった。」

「とんでもありません……。本当に素晴らしいお祭りに招いていただいて感謝しますわ。」

「ふふ、生徒たちも頑張った甲斐があるというものだ。……事情はクローゼ君から聞いた。本当に大変なことになったものだ。そこで、わしらも微力ながら力になれればと思ってな……」

「え……」

コリンズの言葉の意味がわからず、テレサは呆けた声を出した。

「ジル君。」

「はい。」

コリンズに呼ばれたジルは王立学園の紋章が入った分厚い封筒をテレサに手渡した。

「どうぞ、お受け取りください。」

「これは……?」

封筒を渡されたテレサは訳がわからず、ジルに尋ねた。

「来場者から集まった寄付金でちょうど100万ミラと先ほどリウイ皇帝陛下が寄付して下さった宝石がいくつかあります。孤児院再建に役立ててください。」

「ひ、ひゃく万ミラ!!」

「すごい大金ですね……」

「リウイ皇帝陛下が……」

封筒の中身を知ったエステルとヨシュア、クロ―ゼは驚いた。また、同じように驚いているプリネはテレサに話しかけた。

「あの……テレサさん。封筒の中に入っている宝石を見せていただいてもよろしいでしょうか?」

「は、はい。」

封筒から宝石を出したテレサは恐る恐るプリネに手渡
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