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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
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ならない物だが、こちらで鑑定してもらった所、一つにつき20万ミラは下らないそうだ。市内にある装飾店にでも持って行けば、かなりの金額で買い取って貰えるだろう。」

「一個で最低20万ミラ……!じゃあ、ここに渡されたのが5個あるから……」

「最低100万ミラかよ……!すっげ〜……!今ある寄付金と同じ金額じゃないか……!」

宝石の値段を聞いたジルとハンスは驚いた。

「……よろしいのでしょうか?そのような高価な物を頂いても……」

コリンズは恐る恐るリウイに尋ねた。

「ああ。祖国に戻ればいくらでも手に入るしな。そんな物でよかったら民のために役立ててくれ。」

「「ありがとうございます!!」」

ジルとハンスは同時に頭を下げて、リウイに感謝した。



「さて……挨拶も済ませた事だし、今日の所はこれで失礼させてもらおう。」

「……申し訳ないのですが、少しだけお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」

立ち去ろうとしたリウイにコリンズが呼び止めた。

「ん?まだ何か用があるようだな。」

「はい。……少しだけ席を外してある方に会いに行かなくてはならないので、どこかで休んでお待ち頂いてもよろしいでしょうか?すぐに、戻って来ますので。」

「それなら、ここで待たせてもらおう。」

そう言ってリウイは学園長室の入口の近くの壁にもたれかかり、懐から古文書を出して読み始めた。

「申し訳ございません。……すぐに戻りますので……行こうか、2人とも。」

「はい。」

「失礼します、陛下。」

コリンズに促されジルとハンスはリウイに会釈した後、急ぎ足で講堂に向かった。



〜ジェニス王立学園・講堂・控室〜



その頃エステル達は戻って来たプリネやクローゼと共にテレサ達の話相手をしていた。



「ママ、凄っごくカッコよかったよ!」

「ありがとう、ミントちゃん。」

「えへへ……」

エステルに頭を撫でられたミントは嬉しそうに撫でられていた。またほかの子供達もヨシュア達にそれぞれ劇の感想を嬉しそうに話した。クロ―ゼやプリネは笑顔で答えていたが、ヨシュアだけは引きつった笑顔で答えた。

「ふふ……みなさんには感謝しなくてはね。本当に、ルーアン地方でのいい思い出になりました。」

「先生……」

「この子たちにはまだ……?」

静かに語るテレサの言葉から推測したクロ―ゼとヨシュアは辛そうな表情で尋ねた。

「ええ……。マノリアに帰ってから話します。そして早ければ明日にでもミントとツーヤをエステルさんとプリネさんに託して発とうかと……」

「そ、そんな急に!?」

テレサの考えにエステ
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