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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第48話
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「そうだったんですか……」
意外な事実を知ったリィンは目を丸くしてプリネを見つめ
「……………………」
ガイウスは何も答えず黙って父親を見つめていた。
「まあ、とはいえノルドは双方にとっても辺境の地だ。監視塔なども建っているがさほど心配する必要はないだろう。あまり気にせず”特別実習”に集中するといい。」
「わかりました。」
「何でも実習の課題を用意してくださったとか?」
「ああ、一通り用意してある。今日はもう遅いから明日の朝、改めて渡すつもりだ。それと”実習”の範囲だが……少なくても午前の間は南西部に限るのがいいだろう。
「南西部というと……」
「今日、私達が通ってきた場所ですね。」
「何か理由があるのですか?」
ラカンの説明を聞いたユーシスとエマ、プリネはそれぞれ目を丸くし
「ああ、ノルドの地は広い。北にも高原は広がっているがまずは南西を回ることにしよう。」
プリネの疑問に答えたガイウスが提案した。
「ああ、わかった。」
「そうなると、朝の課題はその範囲の物になるんですね?」
「ああ、その通りだ。―――ガイウス、昼頃には戻ってくるようにしておけ。昼餉の際に残りの課題を渡すとしよう。」
「わかった、父さん。」
「それでは、今日のところはこのくらいで休むといいだろう。遊牧民の朝は早い――――ゆっくり休んで疲れを取るといい。」
その後リィン達は明日に迎えて休む為に自分達用に用意された住居に移動した。
「すまないな、男女別で用意できればよかったんだが。」
「ううん、気にしないで。」
「ええ、それにみんなそれぞれ最初の実習の時に同じ部屋で泊まっていますから今更ですよ。」
「リィンさんとユーシスさんなら紳士なのは間違いありませんし。」
謝罪するガイウスにアリサ達―――A班の女子勢は気にしていない事を言い
「フン……当然だ。」
「はは、とにかくありがたく使わせてもらうよ。ガイウスは当然、実家の方で寝るんだろう?」
アリサ達の言葉を当然に受け取っているユーシスを苦笑しながら見ていたリィンはガイウスに尋ねた。
「ああ、妹たちにもせがまれてしまったからな。朝、日の出に合せて起こしに来るが大丈夫か?」
「ええ、何とか。」
「さすがに今日はすぐにでも寝られそうですし―――」
「是非お願いします。」
「構わず起こしに来るがいい。」
「わかった。それでは良い夢を。」
「ああ、おやすみ。」
そしてガイウスは外に出て自分の住居に向かった。
「フッ……何と言うか色々と恵まれている
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