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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第47話
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いていたようだけど……)
(ええ、ここですわ。この高原全体からリザイラの”領域”――――”リスレドネー”の気配を強く感じますから、この高原のどこかに”リスレドネーの領域”への入り口があると思いますわ。)
(そう…………)
フィニリィの答えを聞いたプリネは真剣な表情で考え込んだ。
「色々興味はあるだそうが、今日は後回しだ。何とか日没までに集落に辿り着かなくてはな。」
「ああ、了解だ。」
「それじゃあ、行きましょうか。」
その後リィン達は馬を走らせて小さな集落に到着した。
〜ノルドの集落〜
「これが……」
「……ガイウスの故郷か。」
「なんだか新鮮なような懐かしいような……」
「……不思議と郷愁に誘われるような光景だな。」
「ええ……とても暖かい雰囲気が集落全体から感じますね。」
「……確かに。」
集落を見つめたリィン達はそれぞれの思いを抱えた。
「まあ、この場に定住しているわけではないが。夏から秋にかけては北へと移動するのが常だ。」
「なるほど、遊牧民だもんね。」
ガイウスの説明を聞いたアリサは納得した様子で頷いた。
「だからああいう、変わった建物なんだよな?」
「ああ、厚手の布でできた移動式の住居でな。――さて、まずはオレの実家に案内しよう。長老などには改めて紹介するとして―――」
そしてリィンの質問に答えたガイウスが行動に移りかけようとしたその時
「あんちゃああああん!」
「わぁ……!」
「か、可愛いっ……!」
子供が3人ガイウスにかけより、幼い少女がガイウスに抱き付いた。
「あんちゃん!ガイウスあんちゃん!」
「ガイウスお兄ちゃん……!……おかえりなさいっ……!」
「ただいま、リリ、シーダ。トーマも、元気そうだな。」
「へへ、あんちゃんこそ。―――おかえり。ガイウスあんちゃん。」
「ああ、ただいまだ。」
ガイウスは久しぶりに会う家族である子供達を優しげな微笑みを浮かべて見回した。
「はは……すごく慕われてるな。」
「ええ……一人っ子には目の毒ね。」
「そうですね……」
「ガイウスさんがどことなく大人びている理由がわかって気がしますね……」
子供達に慕われているガイウスの様子を見たリィン達は微笑ましそうに見つめ
「………………」
ユーシスは目を伏せて黙り込んだ。
「あ、ひょっとして手紙に書いてあった……?」
一方リィン達に気付いた少年―――トーマは目を丸くし
「ああ、オレと同じクラスの仲間達になる。」
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