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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第47話
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っ、プリネ。縁起でもない事を言わないでよ……」

「た、確かにこんなに広いと逆に不安になってしまいますものね……」

「一応、目印となる地形を教えておこうか。あれが出発地点である”ゼンダー門”だ。あれは”三角岩”……この一帯の中心となっている。」

ノルド高原の広さに若干の不安を抱えているリィン達にガイウスは次々と目印となる物に視線を向けて説明した。



「すごく大きな岩山ですね。」

「確かに、いい目印になってくれそうだな。」

「ええ、迷ったらまずはあの岩山を目指せばいいわけですから。」

「あら、その横に見える人工物みたいな建物は?」

それぞれが岩山に注目している中、建造物を見つけたアリサはガイウスに尋ねた。



「あれは”監視塔”……帝国軍が建てた施設だ。ノルド高原の南東、共和国方面を監視するための施設と聞いている。」

「”共和国”……」

「帝国の東に位置する大国、”カルバード共和国”か。」

「クロスベル方面だけじゃなく、こちらでも繋がっているんだな。」

「ああ、そして――――あちらの山脈の方角にオレの故郷でもある集落がある。」

「なるほど……」

「えっと、地図で確認すると……」

ガイウスの説明を聞いたリィン達はそれぞれ地図を取り出して現在位置を確認した。



「うん、大体の位置関係が掴めてきたような気がするわ。」

「ええ。わかしやすい目印とエレボニア軍が測量した詳細な地図のおかげですね。」

「しばらくは地図を片手に慣れる必要がありそうだな。」

アリサとプリネの言葉に続くようにリィンは頷いた。



「そういえば……あちらの方に不思議な石柱がありますね?」

その時何かが気になったエマは石柱が何本も立っている場所を見つめてガイウスに尋ねた。

「あ、ホントだ。」

「明らかに人の手で立てられているようだが……」

「この高原には、ああいったものがあちこちに点在していてな。どうやら千年以上前にあった巨大文明の遺跡らしい。」

「巨大文明……」

「ふむ、帝国にも残っている精霊信仰の遺跡のようなものか。」

「……そうかもしれませんね。」

ガイウスの説明を聞いて考え込んだリィンとユーシスの言葉を聞いたエマは真剣な表情で石柱を見つめながら呟き

「精霊信仰………(フィニリィ。)」

ある言葉が気になったプリネはフィニリィに念話を送った。



(何ですの?)

(精霊で思い出したけど……以前ケルディックで貴女が教えてくれた”精霊王女”―――リザイラ様はエレボニア帝国付近の緑豊かな土地に”領域”を同化させているって話をミルモから聞
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