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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第46話
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を聞いて立ち止まった。
「いつもいつも、そうやって仕事ばかりを最優先にして……!勝手に家を飛び出した娘に何か一言くらいはないわけ!?」
「お嬢様……」
アリサの叫びを聞いたシャロンは心配そうな表情でアリサを見つめ
(薄々感じていたけど……)
(色々とあるみたいですね……)
リィンやエマはアリサとイリーナ会長の親子仲が複雑である事に気付いた。
「あなた自身の人生……好きに生きればいいでしょう。ラインフォルトを継ぐことを強制する気もないわ。あの人のように勝手気ままに生きるのも悪くはないでしょう。」
「っ……」
イリーナ会長の指摘を聞いたアリサは唇を噛みしめたが
「それに貴女の学院生活も”最低限のことは把握してるわ。”学院からの月ごとの報告でね。」
「え。」
イリーナ会長が自分の学院生活を知っている事に呆けた後すぐに考え込み、ある事が気になってイリーナ会長を見つめて言った。
「シャロンが母様に報告するのは当然覚悟してたけど……その、学院からの報告って……?」
「ああ、言ってなかったかしら。”トールズ士官学院”―――あなた達の学院の常任理事を務めさせてもらっているから。」
「!!?」
イリーナ会長の口から出た予想外の話を聞いたアリサは驚き
「そ、それって……」
「ルーファスさん……ユーシスのお兄さんと同じか?」
エマとリィンはユーシスに視線を向けた。
「……そうらしいな。ラインフォルトの会長……理事として申し分ない人材だが。」
「ふむ……」
(残りの常任理事を知ったら、また驚くでしょうね……)
ユーシスの推測を聞いたガイウスは考え込み、常任理事を全員知っているプリネはリィン達の反応を思い浮かべて苦笑していた。
「ARCUSと魔導杖についてもそれなりに関わっていてね。”Z組”の運用レポートについては毎回、興味深く拝見しているわ。今回の”特別実習”についてもまあ、期待させてもらいましょう。」
イリーナ会長はリィン達に応援の言葉を送った後その場から去って行き
「……………………」
「……それでは、お嬢様。お帰りをお待ちしております。皆様も、どうかお気を付けて行ってらっしゃいませ。」
口をパクパクさせているアリサに視線を向けたシャロンはリィン達に会釈をしてイリーナ会長の後をついて行った。
二人がいなくなるとアリサはその場でしゃがみこみ
「ア、アリサさん……」
「だ、大丈夫か?」
アリサの様子を見たエマとリィンはアリサを心配し
「…………?」
更にミルモもアリサの傍に現れて心配そうな表情でアリサを見
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