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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第46話
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様子を見守っていたプリネはシャロンに感謝を述べ

「その……凄くありがたいんですけど。」

「どういうカラクリなのかさすがに気になってしまうな。」

エマとガイウスはシャロンが先回りしていた事が気になり

「フッ、ラインフォルト家のメイドは主人を驚かせるのが趣味らしい。おおかた帝都で、定期飛行船に乗り込んだといったところか?」

ユーシスは口元に笑みを浮かべた後、呆れた表情で尋ねた。



「あ……」

「なるほど、その手があったか。たしか飛行船だとルーレまで半分くらいの時間でしたよね?」

「ふふっ、そうでございます。ちなみにお弁当は、定期飛行船の厨房をお借りして拵えました。出来立てですのでご賞味ください。」

「わざわざ飛行船の厨房を借りて作ったんですか……」

シャロンの行動を聞いたプリネは目を丸くし

「あはは……ありがとうございます。」

「ありがたくご馳走になろう。」

ガイウスは苦笑するエマと共に感謝の言葉を述べた。



「ま、まったく……何か企んでいると思ったら。このままノルド高原まで来るつもりじゃないでしょうね?」

「いえ、実はこの後、別のお仕事が入りまして……トリスタに戻るのも少々遅れそうな見込みです。」

「別の仕事……?」

シャロンが他の仕事をする事に不思議に思ったアリサが首を傾げたその時

「―――私の仕事の手伝いをしてもらうことになったのよ。」

キャリアスーツの女性がリィン達に近づいてきた。



「か、か、か……母様!?」

女性の登場にアリサは驚いて声を上げ

「久しいわね、アリサ。そして、こちらが”Z組”の面々というわけね。アリサの母、イリーナです。ラインフォルトグループの会長を務めているわ。よろしくお願いするわね。」

アリサに視線を向けた後リィン達を見回した女性―――イリーナ会長は自己紹介をした。



「こ、こちらこそ。リィン・シュバルツァーです。」

「は、初めまして……エマ・ミルスティンです。」

「ガイウス・ウォーゼル。よろしくお願いする。」

「お初にお目にかかります。プリネ・カリン・マーシルンと申します。以後、お見知り置きを。」

「ユーシス・アルバレア。見知りおき願おうか。」

イリーナ会長に自己紹介をされたリィン達もそれぞれ自己紹介をした。



「まあ、せいぜい不肖の娘と仲良くしてやってちょうだい。―――仕事があるのでこれで失礼させてもらうわ。シャロン、行くわよ。」

「かしこまりました、会長。」

そしてイリーナ会長はリィン達に背を向けて去り始めたが

「え……い、いい加減にして!」

アリサの怒鳴り声
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