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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第46話
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ました。―――次は終点、ルーレです。どなた様もお忘れ物のないよう、よろしくお願いいたします。
「はあ……到着みたいね。」
「”黒銀の鋼都”か……こちらに来るのは初めてだな。」
「あ、私もです。」
「勿論、私も……というかエレボニア帝国に来た事自体が初めてですから。」
エマの言葉に続いたプリネはすぐに苦笑した。
「こちらに来る時、駅を通り過ぎただけだが……まるで鉄の塊でできたような大きな都市だったな。」
「まさにそんな感じだよな。あの、遠くに幾つか見える円錐状の建物は何なんだ?」
ガイウスの言葉に頷いたリィンは景色を見ながらアリサに尋ねた。
「あれは工業プラント用の導力ジェネレーターになるわね。大規模な工場が多いからそこで必要とされる導力を大量に生み出す施設ってわけ。」
「な、なるほど……」
「どんな街並みなのかちょっと想像つきませんね。」
「さすがは広大な土地を持つエレボニア帝国の工業都市ですね。」
アリサの説明を聞いたリィンとエマ、プリネは驚いた。その後列車はルーレ市に到着し、列車から降りたリィン達は貨物列車に乗る為にホームを移動し始めた。
〜ルーレ駅〜
「そういえば……もうお昼でしたよね。どこかでお弁当とか買った方がいいんでしょうか?」
「ああ、それもそうだな。」
「ここから更に4時間の鉄路……何か買った方がいいだろう。」
「さすがに貨物列車では車内販売は無いだろうしな。」
「……という事はルーレ市内か、駅構内にある売店で買っていくしかありませんね。」
「そう言う事なら、一度改札を出ましょうか。ランチボックスを売ってる駅の売店があったはずよ。」
リィン達が昼食について話し合っているとアリサが提案した。
「いえ―――それには及びませんわ。」
するとその時女性の声が聞こえ
「へ―――」
「こ、この声は!?」
声を聞いて驚いたリィンがアリサ達と共に声がした方向を見つめるとそこにはシャロンがいた。
「シャ、シャロンさん!?」
「ど、ど、ど……どうして貴女が先回りしてるのよっ!?」
バスケットを持って近づいてきたシャロンをアリサは信じられない表情で見つめて声を上げて指摘し
「それはもう、お嬢様への愛が為せる業といいますか……朝とは違い、腕によりをかけたお弁当を用意いたしました。どうぞ、お召し上がりください。」
「ど、どうも……」
シャロンは嬉しそうな表情で答えた後リィンにバスケットを手渡した。
「昼食まで用意して頂くなんて……本当にありがとうございます。」
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