第43話
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「???ああ、何だ。まだ気付いてなかったのね。うふふ、実はユウナってけっこう凄いのかも……。それともエステルがニブイだけなのかしら。元おねえちゃんもニブイエステルをおねえちゃんにして、色々と苦労していそうねえ?」
「ハア。反論できないのが悔しい所ね。」
「あ、あんですってぇ……というか、レン!あんたはどっちの味方なのよ!?」
小悪魔な笑みを浮かべるユウナと疲れた表情で溜息を吐いたレンの言葉を聞いたエステルは怒りを抑えた様子で二人を順番に睨んだ。
「うふふ、怒っちゃイヤよ。……これの事でしょ?」
一方エステルの様子を見たユウナは口元に笑みを浮かべた後、どこからともなく無表情の男性と女性を出した。
「あ……」
「こんなのユウナのパパとママじゃないわ。もう用済みだから……こうしちゃおっと!」
そしてユウナは大鎌を震って男性と女性の身体を真っ二つにして、エステル達の目の前に落とした!
「なッ!?」
「きゃあっ!?」
「ああっ?あ、あ、あんた……。何をやってんのよおおおっ!」
幼い子供が人を殺すというユウナの凶行にユリアは驚き、ステラは悲鳴を上げ、エステルは放心した後、ユウナを睨んで怒鳴った。
「エステル、落ち着きなさい!血が出てないでしょう!」
「え……あ……」
しかしシェラザードに言われたエステルは落ち着いた後、男性と女性を見た
「……ホ……ホントだ……」
「―――廃坑で戦った特務兵の姿をした人形兵器と同じ構造ね。」
「姉妹揃って色々な意味でとんでもない奴等だな……」
血も流れていない二人を見て人形と判断したエステルは呆け、レンは冷静な様子で呟き、ルークは疲れた表情で溜息を吐き
「失礼ね。レンは”元妹”と違ってこんな趣味の悪いことはしないわよ。」
レンは頬を膨らませた後不愉快そうな表情でユウナを睨んだ。
「うふふ、ユウナが側にいないと人間らしく操れないんだけどね。でも『人形の騎士』のペドロにも負けない自信はあるわ。あ、でも今回は、ユーカイされたりお茶会の主人になったりしたから……ティーア姫の役も多かったかしら?」
「じょ、冗談キツイで……」
笑顔を浮かべて語るユウナの話を聞いたケビンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「さてと、ほんとのパパとママを呼ばなくちゃ。来て―――”パテル=マテル”。」
そしてユウナが大鎌を天へと掲げたその時、その場に何かの駆動音が聞こえてきた。
「な、なにこの音……」
「上だ!気を付けろ!」
ユリアの警告と共になんと全身赤紫色の巨大な人形兵器が空から現れ、倉庫の傍に着地した!
「なああっ!?」
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