第43話
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残念ね。クーデターの時に女王宮で対峙した”剣帝”がレンの”元妹”が生きているみたいなことを言っていたから、ユウナが”結社”にいる事は察していたわ。」
瓜二つの容姿を持つ少女達はそれぞれ小悪魔な笑みを浮かべて互いを見つめ
「レーヴェが?んもう、レーヴェったら、余計な事を言ってくれたわね。後で文句を言っておかなくっちゃ。」
レンの話を聞いたユウナは目を丸くした後頬を膨らませた。
「というかどうしてエステル達はユウナと出会った時、ユウナの容姿や声に疑問を思わなかったのかしら?いくら眼鏡をかけていたとはいえ、容姿や声はレンと一緒なのに。」
(いや、レンの事情を知らないエステル達には無理な話だろ……)
そしてレンは呆れた表情でエステルを見つめ、レンの指摘を聞いたルークは疲れた表情で心の中で指摘し
「そ、そんなのわかるわけないでしょう!?確かにレンに結構似ているなーっとは思っていたけど、単に似ているだけと思っていた上、レンに双子の妹がいるなんて話は今初めて聞いたんだから、普通に考えたらユウナがレンと関係しているなんて想像もできないわよ!!―――それより、ユウナ、レン!あんた達が双子の姉妹で、ユウナみたいな子供が”執行者”だなんて本当なの!?」
見つめられたエステルは真剣な表情で怒鳴った。
「”元”よ、”元”。”前の家族”との縁なんて、”ブライト家”に来る前にとっくに切っているわ。」
エステルの怒鳴りにレンは疲れた表情で答え
「うふふ。”結社”に子供や大人は関係ないわ。使えるか使えないか、それだけ。ユウナはとっても使えるの。規定年齢にも達していないのに遊撃士協会から”特例”扱いされて正遊撃士をやっている元おねえちゃんや昔の”漆黒の牙”みたいにね。」
ユウナは小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「!!!」
「そ、そんじゃあ……アレか?オレやジュエ卿に手紙を出したんは嬢ちゃんやって言うんか!?」
ユウナの話を聞いたエステルは血相を変え、ケビンは真剣な表情で尋ね
「ええ、ユウナよ。脅迫状を9通。教会のお兄さん達に1通ずつ。情報部のお姉さんに1通。そして、エステルに1通。全部で13通―――うふふ、何だか手紙を書いてばっかりね。レーヴェ、誉めてくれるかしら。」
「こ、この状況を一人で全部作り上げたというの……!?」
ユウナの説明を聞いたシェラザードは信じられない表情でユウナを見つめた。
「だってユウナは、みんなをお茶会に招待した主人だもの。出席してくれるお客様を退屈させるわけにはいかないわ。とっても頑張ったんだから。」
「………だったら……だったら、パパとママは?ユウナと……それとレンの本当のお父さん達は一体どうしちゃったのよ!?」
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