第43話
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「………………………………。…………………………え。」
「お、女の子??」
倉庫の屋根に立っている少女を見たエステルは放心し、ステラは戸惑った。
「うふふ、こんばんは。月がとってもキレイな晩ね。今宵のお茶会は楽しんでいただけたかしら?」
「ユウナ…。な、なんでそんな所に登ったりして……。あ、危ないじゃないの!?」
「………………………………」
(やっぱり”結社”に所属しているようね……)
エステルの心配を聞いた少女――――ユウナは目を閉じて黙り込み、レンは冷たい視線でユウナを見つめていた。
「まったくもう……ほんとネコみたいなんだから。今、助けてあげるからちょっとそこで待ってて……」
「うふふ、その必要はないわ。だってここが一番、いい席だったんですもの。お茶会を開いた主人として当然の権利だと思わない?」
「………え…………」
ユウナの話を聞いたエステルは信じられない表情をした。そしてユウナはかけていた眼鏡を投げ捨て、懐から棒を出すと瞬時に刃を出して大鎌に変え、自己紹介をした。
「執行者NO.]X。”殲滅天使”ユウナ―――そんな風に呼ばれているわ。”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”と呼ばれている”元おねえちゃん”と違って、ちょっと品がなくてあまり好きじゃないんだけど。」
「……………うそ………それに”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”と呼ばれている”元おねえちゃん”って…………」
「こ、こんな子供が”身喰らう蛇”の一員だと!?い、いやしかし……”特例”で正遊撃士になった上幼いながらも”八葉一刀流”の皆伝者になったレン君という実例があるしな……そ、それより……レン君を”元姉”扱いしたという事は――――」
ユウナの正体―――”身喰らう蛇”に所属する”執行者”、そしてユウナの口から語られた驚愕の事実を知ったエステルとユリアは信じられない表情をした後レンに視線を向け
「嘘でしょう!?容姿はレンと瓜二つじゃない!?」
「まさか”双子”?」
「お、おいおい。一体どうなってるんや!?」
「ま、まさか本当にレンの予想通りになるなんて……」
ユウナとレンの瓜二つの容姿を見比べたシェラザードは驚き、呆けた様子で呟いたステラの言葉を聞いたケビンは混乱し、ルークは信じられない表情でユウナを見つめ
「…………………」
レンは一切動じず真剣な表情でユウナを見つめていた。
「うふふ、久しぶりね、”元おねえちゃん”。こうして顔を合わせるのは本当に久しぶりよね?せっかく元おねえちゃんも驚かせようとも思っていたのに、全然驚いてくれなくてつまんないわ。」
「うふふ、それは
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