第43話
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っと疲れたわ。」
「だが、これでようやく終わりだな……」
走り回った事に加えて連戦続きで疲労が重なっていたルーク達はそれぞれ息を切らせたり安堵の溜息を吐いた。
「お、終わったのか……?」
その時デュナン公爵がオルグイユから出てきた。
「あ、公爵さん……?」
「なんや……戦車に乗せられてたんか?」
「うむ、まあな……。今回ばかりはお前たちに礼を言わねばなるまいな……。感謝の証に、私の秘蔵する傑作劇画セットを譲ってやろう!」
「いるか、そんなもん!」
「ア、アハハ……」
「え、遠慮しときマス……。でも、まさか公爵さんに感謝されるなんてね―――」
デュナン公爵の感謝の言葉を聞いたルークは疲れた表情で指摘し、ステラは苦笑し、エステルは脱力したが
「ユウナは!?ユウナは無事なの!?」
「い、いきなり何なのだ……。何だ、そのユウナというのは?」
未だ姿を現さない少女に気付き、切羽詰まった様子でデュナン公爵に尋ね、尋ねられたデュナン公爵は戸惑っていた。
「女の子よ!白いドレスを着た!戦車の中にはいないの!?」
「そ、そやつら以外には私しか居なかったが……」
「ちょっと!ユウナをどうしたのよ!?どこに閉じ込めてるの!?」
「……?なにを言っている……?」
エステルに睨まれながら尋ねられ、訳がわからないカノーネは不思議そうな表情をし
「…………………」
レンは真剣な表情で黙り込んでいた。
「こ、この期に及んですっとぼけるんじゃないわよ!あんた達がギルドから掠った女の子に決まってるじゃない!」
「キルドから掠った………そうか………そういう事だったのね……」
「え……」
そしてエステルの話を聞いたカノーネは呆けた後独り言を呟き、カノーネの様子にエステルが首を傾げたその時
「うふふ………あははははははははは!」
カノーネは突如大声で笑い出した!
「ちょ、ちょっと……」
「カノーネ、一体どうしたのだ?」
突如笑い出したカノーネにエステルとユリアが戸惑いながら尋ねたその時
「これが笑わずにいられるものですか!わたくしが!閣下のために数々の謀略を成し遂げてきたこのわたくしが!………あんな小娘ごときにまんまと利用されたなんて……!」
カノーネは悔し涙を流しながら声を上げた。
「クスクス。小娘なんて失礼ね。」
「!!」
するとその時少女の声が聞こえ、声を聞いたレンが血相を変えてエステル達と共に声がした方向を見つめると声の主―――橙色の髪で、眼鏡をかけ、白いフリフリドレスを身に纏った少女がルーク達を見下ろしていた!
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