第41話
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エルベ離宮で出会った橙色の髪を持ち、白いフリフリドレスを身に纏って眼鏡をかけ、どことなく色々とレンに似ている少女――――ユウナを保護したエステル達はユウナに事情を聞いた所、ユウナの両親はユウナをエルベ離宮に置いて姿をくらました事がわかった。
ひとまずギルドでユウナを預かる事にしたエステル達はユウナと共にギルドに戻るとそこにはクーデター事件時解決の際、昇進したシード中佐がいた。
シード中佐から話を聞くとアリシア女王が提唱した国家間の対立をできるだけ話し合いで解決するという『不戦条約』を妨害する為に様々な場所に脅迫状を送ってきた何者かが存在し、脅迫状が送られた各所で聞き込みをして欲しいという依頼を受け、脅迫状に送られた様々な場所で聞き込みをしたところ、どこも心当たりは見つからず、更にユウナの両親―――貿易商を営むヘイワーズ夫婦も同時に聞きこんでいたが、これといった情報は手に入らず、通信社に勤め、様々な業界事情に詳しいナイアルにも尋ねた所ナイアルの予想では愉快犯の仕業だと聞けたぐらいだった。
翌日、シード中佐に報告書を提出したエステル達がギルドに戻って今後の事を話し合っているとユウナがいつの間にかいなくなっており、エステル達は王都の各所を回ってユウナを探していると、オリビエが空港でミュラー少佐を見送っている所を見つけ、オリビエにユウナの事を尋ねるとオリビエはエステル達の背後にユウナがいる事を指摘し、その事に驚いたエステル達が振り向くといつの間にかユウナがエステル達の背後にいた。
その後仲間達やユウナと共にギルドに戻ろうとしたエステルだったがユウナに渡された手紙――――ヨシュアと思わしき人物が自分にあてた手紙の内容を読んだ後、仲間達に一言断って血相を変えてヨシュアと思わしき人物との待ち合わせ場所―――ロレントとグランセルを結ぶグリューネ門に向かった。
〜グリューネ門・アーネンベルク・夕方〜
「……あ………」
アーネンベルクに一人の人影を見つけたエステルは嬉しそうな表情をした。
〜王都グランセル〜
「ヒック……。フィリップのやつ、小言ばかり抜かしおって……。私をいったい誰だと思っておるのだ……。最高位の王位継承権を持つ……デュナン・フォン・アウスレーゼだぞ……」
一方その頃、クーデター事件に加担した罪で謹慎し続け、ようやく謹慎が解けたデュナン公爵は酔っぱらった様子で独り言を呟いていた。
「う〜い……少しビールを飲み過ぎたか……。しかし、あのライスカレーというのはなかなかの美味であった……。たまには庶民の味も悪くない…………くそっ……。クローディア……それに遊撃士の小娘め……。どうしてこの私が…………あんな小娘どもに……あんな小
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