第41話
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をしたのか……」
「そうだ、シェラ姉!この置手紙なんだけど……」
そしてエステルはシェラザード達に手紙を見せて、事情を説明した。
「…………………」
「『お茶会』……。ようやく全てが繋がったわね。そのユウナって子と公爵を掠ったのは特務兵の残党に間違いないわ。しかも背後には『身喰らう蛇』がいるはずよ。」
事情を聞き終えたレンは呆けた様子で黙り込み、シェラザードは真剣な表情で頷いた後推測した。
「うん、あたしたちも変な機械に襲われたし……でも『お茶会に来い』ってどこに行ったらいいのか……」
「とにかく心当たりを捜してみるしかないわね。アネラス、フレンさん。一つ頼まれてくれない?」
「はい、何ですか?」
「『エルベ離宮』の警備本部にこの事を連絡してきてほしいの。周遊道に現れた武装集団はおそらく陽動に間違いないわ。」
「なるほど……」
「やはり狙いは王都やね。」
「確かにもし”敵”が特務兵なら、王都を狙う可能性は高いだろうしな。」
シェラザードの推測にエステルは頷き、ケビンとルークは真剣な表情で呟いた。
「わかりました!それじゃあ離宮までひとっぱしりしてきます!」
「アネラスさん、フレンさん、気を付けて!」
「お前らも気を付けろよ!」
そしてアネラスとフレンはエルベ離宮に急いで向かった。
「―――では僕達は城にこの事を知らせてきましょう。もし王都を狙っているのなら、真っ先に狙うのはグランセル城――――アリシア女王でしょうし。アリエッタ、ステラ、行きますよ。」
「はい、イオン様。」
「…………………」
イオンの指示にアリエッタは頷いたがステラは迷った様子でエステルとイオンを何度も見比べ
「その様子ですとエステル達を手伝いたいようですね……―――わかりました。ステラはエステル達を手伝ってあげてください。」
「!はい、ありがとうございます……!」
自分の気持ちを汲み取ったイオンの心遣いにステラは嬉しそうな様子を見せながら頷いた。
「ルーク。彼女の事をお願いします。」
「ああ。」
そしてイオンとアリエッタもその場から去り
「あれ?今気付いたけど……その仮面のシスターさんって、誰??イオンさん達と一緒に行動していたって事は……”星杯騎士”の人なの??」
ステラの存在にようやく疑問を抱いたエステルは首を傾げてステラを見つめた。
「私の名はステラ・プレイス。今は私の事を気にするよりも攫われた方達の救出に向かうべきです。」
「う、うん。(あ、あれ?一瞬ステラさんがヨシュアに見えたような気がするけど……気のせいよね??)」
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