第41話
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党の話が出たときにエルナンさんが言ってたような……。……って、ケビンさん。さっき手紙を読んだとき、『やっぱり王都やったか』とか言ってなかった?」
「なんや、聞こえてたんか。んー、実はちょっとした事情があるんやけど……」
「……その事情は俺達が説明するぜ。」
そしてエステルに尋ねられたケビンが事情を話そうとしたその時、ルークがシェラザードとフレンと共に下から上がって来た。
「お、ナイスタイミング!」
「久しぶりですね、ルーク。」
「へ……ル、ルーク兄!?それにシェラ姉とフレンさんまで……!?」
ルーク達の登場にケビンとイオンは明るい表情をし、エステルは驚いた。
「久しぶりね、エステル。ずいぶん大変なことになっているみたいじゃない?しかしケビンさん。お互い間に合わなかったみたいね。」
「ええ、面目ないですわ。」
「ど、どうしてシェラ姉達がここに……。それになんでケビンさんと話が通じちゃってるわけ!?」
ケビンと知り合いの様子のシェラザードに驚いたエステルは尋ねた。
「あたし達が特務兵のアジトを発見したのは聞いていると思うんだけど……。ちょうどその時、この人と知り合ってね。消えた残党の捜索に今まで協力してもらってたのよ。」
「勿論、お前らが”結社”を追っている事も話しておいたぜ。」
「そ、そっか……。だから事情に詳しかったんだ。」
「へへ、そういうことや。」
シェラザードとフレンの話を聞いてようやく納得したエステルは安堵の表情でケビンを見つめた。
「シェラ先輩!」
「お兄様!」
その時、アネラスとレンも走って上がって来た。
「あ、アネラスさん!?それにレンも!?」
「あら、エステルは眠らされてなかったのね。」
「エステルちゃん!よかった、無事だったんだ!それにケビンさんやイオンさん達もこっちに来てたんですね!?」
自分達の登場に驚いているエステルをレンは目を丸くして見つめ、アネラスは安堵の溜息を吐いた後ケビン達に視線を向けた。
「ああ、オレ達の方も間に合わへんかったけどな。」
「で、下の通信器はどうだった?」
「駄目です……。パーツが抜き取られたらしくてすぐには使えそうにありません。」
「しかも御丁寧に予備のパーツまで盗まれていたわ。」
「とすると……」
アネラスとレンの報告を聞いたシェラザードは3階に備え付けて合った予備の通信器を調べた。
「駄目ね、こっちも同じだわ。」
「それって……『敵』が壊したってこと?」
「もしかして”結社”の連中の仕業か?」
「間違いないわ。一体、何を狙ってこんな事
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