第41話
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正面からステラをよく見た瞬間一瞬ステラがヨシュアと重なったように見えたエステルは首を傾げ
「…………………」
(?どうしたんだ、レンの奴。)
真剣な表情で黙り込んでいるレンに気付いたルークは首を傾げて不思議そうな表情で見つめていた。
「執事さんは悪いんだけどギルドで待機していてくれる?公爵閣下は必ず取り戻すから。」
「……かしこまりました。待機している間、皆さんの介抱をさせて頂きましょう。どうか閣下をお願いします。」
そしてその場をフィリップに任せたエステル達はルーク達と共にギルドを出た。
〜エルベ離宮・紋章の間〜
「現在、周遊道北西エリアで第1〜第2小隊が展開中。まもなく包囲が完了します。」
「南東エリアでは特務兵数名がロマール池のさらに向こうに逃亡中。第3〜第4小隊が追撃を続けています。」
一方その頃、シード中佐は兵士達から現状の報告を聞いていた。
「ご苦労。現状を維持しつつ両集団の確保に努めてくれ。」
「は!」
シード中佐の指示に敬礼をした兵士達はそれぞれの持ち場に戻った。
「しかし解せませんねぇ……。一体、何を考えているのやら。まさか陽動のつもりですかね?」
「グランセル城には一個中隊を配備している。我々をここに留めたところで彼らに制圧するのは不可能だ。それとも我々の知らない切り札があるというのか……?」
「切り札、ですか?」
「失礼します!」
シード中佐の推測に副官が首を傾げたその時、一人の兵士が入って来た。
「どうした?」
「要塞司令部への連絡は完了。ただ、遊撃士協会の王都支部への連絡ですが……。何かトラブルでもあったのか先方に通じない状態です。」
「なに……?」
「いかがしますか?」
「ふむ、そうだな……。……念のため保険をつかわせてもらうか。副長、ここは任せた。私はしばらく通信室に詰める。」
「了解しました。して、どちらに連絡を?」
「もう一度、要塞司令部だ。」
そしてシード中佐は通信室に向かい、誰かと通信をした。
一方その頃、エステル達はギルドを出た時、ジークが現れ、エステル達を案内するようにどこかにゆっくりと飛んで行ったのでエステル達はシークを追って波止場に到着した………
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