プロローグ
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――ガタンゴトンガタンゴトン――
「…ここか、東京は。」
星空のように輝いているビルの光の美しさに私は息をのんだ。
『次は、東京、東京。』
感情のない機械の声がそう告げる。
……私は果たしてやって行けるのだろうか。
不安と少しの恐怖に潰されそうになる私の心臓。
落ち着かせようと木で造られた暖かみのある車内の椅子に腰をおろした。
―――「お前は、今必要とされてない。」―――
ふと思い出してしまう嫌な記憶。
そんなことを考えていると電車が止まった。
足を踏み出す。
「今日から、ここで暮らすのか。」
地面から伝わるのは力強いエネルギーのようなもの、そしてその力強さの中にあるほんわかとした優しさ。
上を見上げると宝石のような煌めいている星空。
そして…
切なく儚げに輝いている…月。
…あぁ、もう戻れないのか。
涙が出そうになるのお必死に防ぐ。
「君は…誰?」
「え?」
************
君と初めて会ったあの夜。
あの日を私は絶対に忘れないよ。
君の目に私はどう映ってかな?
今まで――ありがとう――
もっと伝えれば良かったな。
ありがとうもゴメンねも………好きも。
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