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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第44話
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だからという理由だけで、自分達が上の立場である事が当然だと勘違いして胡坐をかいていたお前達の愚かさが敗因だ。武術、中間試験の結果共にな。」

そしてリウイはパトリックや貴族生徒達を睨んで呟き

「まさに陛下の仰る通りだな……」

「フム、確かに……」

「武術も勉強もみんなで頑張りましたものね……」

「ああ……」

リウイの言葉を聞いたユーシスとラウラは納得した様子で頷き、静かな表情のエマの言葉にマキアスは頷き

「あ……う……」

「ヒッ……!」

「…………」

リウイに睨まれたパトリックや貴族生徒達は恐怖の表情で身体を震わせていた。



「あの〜、もうそのくらいで勘弁しておいてあげてくれませんか?T組の連中が可哀想なくらい震えあがっていますし。」

「……プリネ姫達に今後も順風満帆な学院生活を送らせてあげる為にも、不必要に恐れを抱かさないほうがいいかと。」

その様子を見守っていたサラ教官は苦笑しながら静かな笑みを浮かべるレーヴェと共にリウイを見つめて言い

「やれやれ、俺は理事の一人として教育指導をしただけなのだがな。―――まあいい。エリゼ、行くぞ。」

「かしこまりました。―――それでは皆様、私達はこれで失礼いたします。―――それと兄様。」

溜息を吐いたリウイの指示に会釈をして答えたエリゼはリィンに視線を向けた。



「な、何だ?」

エリゼに呼ばれたリィンは戸惑い

「…………兄様が使い魔契約をなさっているベルフェゴール様へのご挨拶については、”日を改めて”エリスと共にご挨拶をさせてもらうつもりですから、ベルフェゴール様にどうぞよろしくお伝えください。」

「うっ……エ、エリゼ。何でそんなに怒っているんだ?」

(フフ、私の存在で嫉妬した妹達が一体どんな行動にでるのか、今から楽しみね♪)

背後に魔力によって発生した電撃をバチバチ迸らせ、目にも見える程の怒気をメラメラ燃やしながら膨大な威圧を纏って微笑むエリゼに見つめられたリィンは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ベルフェゴールはからかいの表情になった。

「―――ご自分の胸にお聞きになってください。」

リィンの問いかけにエリゼは明確な答えを言わず、去って行くリウイの後をついて行ってその場から去った。



「え、えっと……結局プリネのお父さんって、何をしにここに来たのかな?」

「メンフィル帝国の貴族のリィンとツーヤを罵倒した事について注意しに来たように思えたけど、わたしたち”Z組”の事を褒めているようにも聞こえたね。」

リウイとエリゼが去るとエリオットは戸惑いの表情でプリネを見つめ、フィーは静かに呟き

「フフ、どうでしょう
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