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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第43話
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くはあるまい。」

「それはそうだが……幾ら何でもやりすぎなのでは…………」

重々しい様子を纏って呟いたユーシスの言葉を聞いたラウラは頷いた後複雑そうな表情でリウイとパトリックを見つめ

「お父様!まさかパトリックさんを……それも皆さんが見ている所で殺すつもりなのですか!?」

プリネは真剣な表情でリウイを見つめて声を上げた。



「安心しろ。俺が相手する訳ではないし、殺すつもりなど毛頭ない。―――エリゼ、お前が相手をしてやれ。兄や実家を侮辱したその男に家族としての怒りを存分にぶつけてやって構わんぞ。」

「なっ!?」

リウイの答えを聞いたリィンは驚き

「―――承りました。」

エリゼはリウイに会釈をしてパトリックの前に出て腰に刺していた鞘から自らの得物―――リィンと同じ得物である”太刀”を抜いて構えた!



「ええっ!?あ、あの剣ってリィンと同じ……!」

「しかもあの構えは”八葉一刀流”……!」

太刀を見たエリオットは驚き、エリゼの剣の構えを見たラウラは信じられない表情をし

「リフィア殿下の専属侍女長に任命された時より、若輩でありながらも殿下の専属侍女長として相応しい者へと成長させる為にリウイ陛下の手配によって、専属侍女長としての仕事や実戦技術に関する事はエクリアから、剣術は”剣聖”カシウス・ブライト直々に鍛えられたと聞いているが?」

レーヴェは興味ありげな表情でエリゼに視線を向けて尋ねた。



「嘘!?カシウスさんが!?」

「け、”剣聖”カシウス・ブライトって言ったら、”百日戦役”で活躍したあのリベールの”英雄”じゃないか……!」

レーヴェの言葉を聞いたサラ教官は驚き、マキアスは信じられない表情をし

「はい。私の剣術や魔術の腕前はまだまだ未熟ですが、殿下の足手纏いにはならない程度の腕前へ上達したとカシウス様とエクリア様のお二方からお褒めの言葉を頂いております。」

「…………………………」

「ほう……ゼムリア大陸でその名を轟かせるあのカシウス卿から直々に剣を教えてもらいながら、魔術もできるとは……」

「………………」

エリゼの口から出た衝撃の出来事の連続にリィンは口をパクパクし、ラウラは興味ありげな表情をし、エマは真剣な表情でエリゼを見つめていた。



「――構えろ、パトリック・ハイアームズ。エリゼとの”模擬戦”をする事で先程のお前の罵倒の件は無しにしておいてやる。アーツや道具の使用も勿論構わん。」

「ヒッ!?わ、わかりました…………」

リウイに指示をされたパトリックは悲鳴を上げてレイピアを構えてエリゼと対峙し

「パ、パトリックさん……!」

「ご、ご武運を……!
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