5部分:第五章
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また言ってきた。
「納豆は美味しいって」
「言うてるやろ?」
「そやな」
健吾も遂に頷いた。ベッドの中で声だけであったが。
「美味いわ。じゃあそれ食べてや」
「うん」
「どないするんや?」
「生きたるわ。美味いもん食ってな」
これが彼の決断の言葉だった。こうして彼は大嫌いだった納豆を美味いと言って食べて助かったのだった。結局のところ食わず嫌いでしかなく食べてしまえばどうということはないのだった。これは何も納豆だけに限ったことではないのかも知れないが。
納豆ジェネレーション 完
2009・5・8
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