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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第42話
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!?所詮は成り上がりの武器商人風情だろうが!”蒼黒の薔薇”!?所詮は成り上がりの薄汚い孤児だろうが!おまけに蛮族や猟兵上がりの小娘まで混じっているとは……!」

「………………」

「………………」

「さすがに今の言葉は見逃せませんね……」

パトリックの罵倒を聞いたガイウスは目を伏せて考え込み、ツーヤとプリネは怒りの表情でパトリックを睨み

「な、な……」

「否定はしないけど……」

「小娘……わたしのこと?」

「……酷いです。」

マキアスは口をパクパクさせ、アリサとフィーは怒気を纏ってパトリックを睨み、エマは悲しそうな表情をした。



「パ、パトリックさん……」

「さすがに言い過ぎでは……」

一方パトリックの罵倒が余りにも酷い事に気付いている貴族生徒達は表情を青褪めさせてパトリックを見つめ

「うるさい!僕に意見するつもりか!?」

対するパトリックは怒鳴り散らして同じクラスメイトの意見を一蹴した。



「……聞くに堪えんな。」

一方ラウラは呆れた後厳しい表情でパトリックを睨み

「おい、いい加減に―――」

ラウラと共にパトリックを睨むユーシスが口を挟もうとしたその時

「―――よくわからないが。貴族というのはそんなにも立派なものなのか?」

ガイウスが一歩前に出て静かな表情で問いかけた。



「っ……!?」

「ガ、ガイウス……?」

ガイウスの問いかけにパトリックは驚き、エリオットは戸惑った。

「そちらの指摘通り、オレは外から来た”蛮族”だ。故郷に身分は無かったためいまだ実感が湧かないんだが……貴族は何を持って立派なのか説明してもらえないだろうか?」

「な、な……」

(ほう……あの年齢であのような問いかけができるとは、驚いたな。)

ガイウスの質問を聞いたパトリックは口をパクパクさせ、レーヴェは感心した様子でガイウスを見つめた。



「き、決まっているだろう!貴族とは伝統であり家柄だ!平民ごときには決して真似のできない気品と誇り高さに裏打ちされている!それが僕達貴族の価値だ!」

「なるほど……ラウラやユーシス、プリネとツーヤの振る舞いを見れば、納得できる答えではある。だが、それでもやはり疑問には答えてもらっていない。伝統と家柄、気品と誇り高さ……―――それさえあれば、先程のような言い方も許されるという事なのだろうか?」

「ぐ、ぐうっ……」

「ガイウス……」

「ふむ……」

ガイウスの問いかけに反論ができないパトリックは言葉を失くして唸り、リィンは驚き、ラウラは納得した様子で頷いた。



「―――確かにその者の言
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