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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第42話
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サラ教官とレーヴェの質問に答えたパトリックは不敵な笑みを浮かべてレイピアを取りだして構え、リィン達を見つめた。
「そ、それって……」
「得物を持っているということは練習試合ということか……?」
「フッ、察しがいいじゃないか。そのカラクリも結構だが、たまには人間相手もいいだろう?僕達”T組”の代表が君達の相手を務めてあげよう。フフ、真の帝国貴族の気概を君達に示してあげるためにもな。」
リィンの質問に答えたパトリックは勝ち誇った笑みを浮かべ
「フッ……」
「フフン……」
パトリックに続くように貴族生徒達も口元に笑みを浮かべた。
「……君達は……」
「………随分、挑発的じゃない。」
「……………………」
パトリックたちの挑発にマキアスとアリサは真剣な表情でパトリック達を見つめ、ユーシスは目を細め
(……中間試験の結果の事を考えると、これはもしかして……)
(ええ……平民も混じったZ組の成績より自分達が下である事を認められないから、せめて武術では自分達が上である事を私達に思い知らせたいのでしょうね……)
ある事を察したツーヤに小声で尋ねられたプリネは頷いて呆れた表情でパトリック達を見つめた。
「ふむ、真の帝国貴族の気概か。」
「フン…………」
一方ラウラは興味ありげな表情で考え込み、レーヴェは鼻を鳴らした後呆れた表情でパトリック達を見つめ
「フフン。なかなか面白そうじゃない。」
サラ教官は口元に笑みを浮かべた後指を鳴らして人形兵器をその場から消した。
「―――実技テストの内容を変更!”T組”と”Z組”の模擬戦とする!4対4の試合形式、アーツと道具、魔術の使用も自由よ!リィン―――3名を選びなさい!」
「りょ、了解です。」
その後リィンはメンバーを選んだがパトリック達は何かと理由をつけてリィンが選んだメンバーの参加を認めない事を指摘し、その結果、メンバーはリィン、エリオット、マキアス、ガイウスの4人のメンバーに限定された。
(あの男、小物の割に剣の腕はそれなりのものだ。取り巻き達も剣術の英才教育を受けた者が多い。くれぐれも油断はするなよ。)
準備を整えたリィン達にユーシスは忠告し
(……わかった。)
(た、確かにフェンシング部に所属しているくらいだもんね。)
(フン、あの高慢ちきな鼻、絶対にへし折ってやる……!)
(とにかく全力を尽くそう。)
ユーシスの忠告にリィン達はそれぞれ頷き、パトリック達と対峙した。
「では、これより、T組とZ組の代表による模擬戦を開始する。双方、構え。」
サラ教官の指示
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