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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第42話
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で騒ぐなだのプライベートにまで口出しして……おまけに婚期がどうだの、余計なお世話だっつーのよ!」
サラ教官の愚痴を聞いたリィン達は冷や汗をかき
「フッ、逆に”七大罪”の一柱を司るベルフェゴールと同じ意見を口にした教頭には感心すべき所もあると思うが?」
(ああ、婚期ね♪)
静かな笑みを浮かべて言ったレーヴェの言葉を聞いたベルフェゴールはからかいの表情になり
「ああん!?何か言ったかしら!?」
「レ、レーヴェ……」
「それ以上火に油を注がない方がいいのでは……」
レーヴェの言葉を聞いたサラ教官がレーヴェを睨むとプリネとツーヤはそれぞれ冷や汗をかいた。
「―――コホン、それはともかく。早速、実技テストを始めるとしましょうか。」
「はい。」
「フン、望むところだ。」
「はあ、中間試験よりはちょっと気がラクかなぁ。」
そしてサラ教官は指を鳴らして人形兵器を召喚した。
「……現れたか。」
「また微妙に形状が変わっているな……」
「一体どこで手に入れているのかしらね?」
「ええ……”入手先”が気になりますね。」
現れた人形兵器を見たガイウスは警戒し、マキアスは疲れた表情をし、プリネとツーヤは真剣な表情で人形兵器を見つめていた。
(これは……)
「……気付いた?」
一方何かに気付いた様子で真剣な表情で人形兵器を見つめたリィンの様子に気付いたフィーは視線をリィンに向け
「ああ……フィーもか。色や形状は違ったけどどこか似ているな……」
「素材の雰囲気が近いんだと思う。ひょっとしたら――――」
リィンの意見に頷いた後何かを言いかけようとした。
「……?どうしたのだ?」
「別に。こっちのこと。」
しかしラウラに尋ねられると視線を逸らして答え
「……………………」
(またか……)
フィーの答えを聞いて厳しい表情でフィーを見つめ始めたラウラの様子にリィンは呆れた。
「フン……面白そうなことをしてるじゃないか。」
するとその時T組の貴族生徒達が声をかけてきた。
「T組の……」
「な、なんだ君達は?」
T組の登場にエマは目を丸くし、マキアスは戸惑い、貴族生徒達はリィン達に近づいてきた。
「あら、どうしたの君達。T組の武術訓練は明日のはずだったけど。」
「それに現在の時間の授業はどうした?まさか抜け出してきたのか?」
「いえ、トマス教官の授業がちょうど自習となりましてね。せっかくだからクラス間の”交流”をしに参上しました。―――最近、目覚ましい活躍をしている”Z組”の諸君相手にね。」
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