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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第41話
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けど……”初めまして”だったかしら?どこかで会ったような気が”そこはかとなく”するんだけど。」
シャロンに挨拶をされたサラ教官は真剣な表情でシャロンを見つめていた。
「……?」
サラ教官の様子にリィンは首を傾げ
「いえ、初対面なのは間違いないかと存じます。よろしくお願いいたします、”サラ・バレスタイン”様。」
「ええ、こちらこそ。”シャロン・クルーガー”さん。」
(な、何だか知らないけど邪魔しちゃ悪そうだな……)
互いに微笑み合うサラ教官とシャロンの様子を見たリィンは冷や汗をかいた後自分のポストを調べ、ポストの中に入っている手紙を回収した後自室に戻り、リィンが自室に戻ると同時にレーヴェが寮に戻ってきた。
「お帰りなさいませ、レーヴェ様。」
「お前は…………」
シャロンに出迎えられたレーヴェは目を丸くしてシャロンを見つめ
「あら、良い所に帰ってきたわねぇ?ちょっと聞きたい事があるんだけど。」
サラ教官は不敵な笑みを浮かべてレーヴェを見つめた。
「何だ?」
「気のせいだと思うんだけど、あんたとそこのメイドさんは”知り合い”だったような気がするんだけど、違うかしら?」
「いえ、レーヴェ様とも初対面でございます。――ご挨拶が遅れ、申し訳ありません、”メンフィル帝国プリネ皇女親衛隊副隊長レオン=ハルト”様。ラインフォルト家に仕えるメイドのシャロン・クルーガーと申します。此の度第三学生寮の管理人として働かせて頂く事になりましたので、以後お見知り置きを。」
サラ教官の問いかけにシャロンは首を横に振って答えた後レーヴェに微笑み
「…………ああ、そのメイドの言う通り”初対面”だな。シャロンと言ったな?よろしく頼む。」
微笑まれたレーヴェは真剣な表情でシャロンを見つめた後やがて警戒心を解いて頷いた。
(こ、こいつら……!絶対、初対面じゃないでしょうが……!?)
二人の様子を見ていたサラ教官は顔に青筋を立てて笑顔を浮かべて二人を見つめていた。
〜リィンの自室〜
―――兄様、どうかご心配なく。私の方といえば日々、つつがなく暮らしております。いまだ淑女に程遠いとはいえ、友人にも恵まれ、楽しく充実した生活を送らせてもらっています。それよりも……ご自分の学院生活のことをどうか第一に考えてください。”トールズ士官学院”といえばドライケルス帝ゆかりの名門……ですが、軍の士官学校である以上、危険な演習などもあると聞きます。どうか自分を顧みないような無茶だけは決してなさらぬよう―――
エリス・シュバルツァー
―――兄様、私の方は心配なさらないで下さい。リフィア殿下に仕える
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