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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第41話
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ん……ちょっと色々あってね。まったくトヴァルのやつ、えらくコキ使ってくれちゃって……エステル達を止めなかったくせに、あたしがコキ使われるなんて理不尽すぎよ。後で絶対に倍返ししてやるんだから……ぶつぶつ。」
「???その、デートの方、上手く行かなかったんですか?」
自分から視線を逸らして小声でブツブツつぶやくサラ教官を不思議に思ったリィンは尋ねた。
「へ。」
リィンの質問を聞いたサラ教官は呆けたが
「いや〜、そうそう!すっごく素敵な夜だったわ〜!相手のオジサマがとにかく情熱的でステキでね〜。いや〜、学生の君達にはちょっと刺激が強いかしらねー。」
自分の行動を誤魔化す為にわざとらしく答えた。
「は、はあ……(何だろう。物凄く胡散臭いような……)」
「そういえば、昨晩はどうだった?あたし達の留守中、特に何も起こってないわよね?」
「ええ、特には―――そういえば、この寮に新しく管理人の女性が来たんですけど……教官、ご存知でしたか?」
「あらら、もう来たんだ。ええ、ラインフォルト家からメイドさんが来るって聞いたけど。……クンクン。そういえば良い匂いがするわね。」
リィンの話を聞いたサラ教官は目を丸くした後、寮から漂って来る料理の匂いに気付いた。
「ええ、たぶんその人ですね。すごく料理が得意みたいで……今朝は久々のご馳走でしたよ。」
「へえ〜、それは楽しみねぇ。せっかくだし、美味いツマミでも作ってもらっちゃおうかしら♪」
「はは……(しかし、やっぱり教官はアリサの実家を知ってたんだな。)」
そしてリィンとサラ教官は寮の中に入って行った。
〜第三学生寮〜
「―――お帰りなさいませ、リィン様、それにサラ様。」
二人が寮に入るとシャロンが出迎えた。
「シャロンさん。ただいま帰りました。……その、そんなに丁寧に挨拶するのは止めてくださいよ。あくまで学生なんですから。」
「いえ、ここで働かせて頂く以上、お出迎えもメイドの務めですから。ふふ、それとも”旦那様”とお呼びした方がよろしいでしょうか?」
(フフ、ご主人様がお望みならメイドの姿でご奉仕してあげましょうか?)
「え、遠慮しておきます。(いらないから。)」
シャロンとベルフェゴールのからかいにリィンは疲れた表情で答えた。
「……………………」
一方サラ教官は厳しい表情でシャロンを睨んでいた。
「―――初めまして。ラインフォルト家より参ったメイドのシャロンでございます。皆様の身の回りのお世話などをさせていただくのでどうかよろしくお願いいたします。」
「……これはご丁寧に。ひとつ質問なんだ
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