〜白き花のマドリガル〜後篇
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疑問を持ったユリウスにザムザが口元に笑みを浮かべて答えた。
「ザ、ザムザ!」
セシリアは恥ずかしそうな表情でザムザを咎めた。
「フフ……ありがとうございます、姫。此度のような試練がリベールに再び訪れても私達が斬り払う事をここに誓わせて下さい。」
「姫、私も誓わせて下さい。」
オスカーはユリウスと共に、セシリアの前で跪いて宣言した。セシリアは最初、2人の宣言に驚いたが、少しの間考えた後口を開いた。
「ユリウス、オスカー………わかりました。セシリア・フォン・アウスレーゼの名において、2人の誓いを認めます!」
セシリアは肩手を上げて、宣言した。そしてザムザはそれを見て、最後の幕引きの言葉をユリウスの代わりに叫び、公爵や議長がザムザの言葉を続けた。
「女神達よ、再び照覧あれ!今日という良き日がいつまでも続きますように!」
「リベールに永遠の平和を!」
「リベールに永遠の栄光を!」
そして舞台の幕は閉じた。
「フフ……どのような事が起きても、やはり最後は大団円か。だが……それでいい。(それにしても気配を最大限に消していた俺に気付くとは、さすがは”大陸最強”。あの時も思ったが、剣士として、いつか本気で手合わせを願いたいものだ……)」
講堂の扉の前にいた銀髪の青年がそう呟いて講堂を出て行った。
こうして『白き花のマドリガル』はトラブルもあったが、大好評のうちに幕を閉じた。
同時に、学園祭の終了を告げるアナウンスが鳴り響き……
来場客は、みな満足した表情で学園を後にするのだった………
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