〜白き花のマドリガル〜後篇
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分が相手した2人に放った!
「風よ!ウィンディング!!」
「「ぐわっ!?」」
風属性の魔法剣を受けた2人は悲鳴を上げて、デュナンの足元まで吹っ飛んだ。
「ひっ……!な、何をしているのだ!お前達は親衛隊員だろ!なんとかしろ!」
自分の足元まで吹っ飛ばされた2人にデュナンは悲鳴を上げて、残りの一人に文句を言った。
「か、閣下……!そんな無茶な……」
「隙あり!」
「うわ!?しまった!!」
エステルの攻撃をレイピアで防いでいた最後の一人はデュナンの言葉に顔だけデュナンに向けて答えた。そしてエステルは防御が疎かになった親衛隊員を逃さず、力を入れて親衛隊員をのけ反らせ、ある構えをした。
「確か、プリネがやっているクラフトってこんな構えだったわね。……リウイって人の技を見たお陰でちょっと思いついたわ……いっちょ、やってみますか!」
共に戦っているプリネのクラフトの構えを思い出し、リウイのクラフトを真近で見たエステルは試しに先ほどのリウイが放ったクラフト――フェヒテンアルザの攻撃前に似た構えをした。
(え!?あの構えは!)
舞台脇で生徒達といっしょにエステルとリウイの共闘を見守っていたプリネはエステルの構えを見て驚いた。
(おいおい……王国軍の中でも精鋭の強さと言われる親衛隊員があんなにあっさりやられるとか、エステルの横で戦っている人って何者だ!?)
一方ハンスはリウイの強さを目にして驚愕した。
(……………………まさか、あの方が学園祭に来てらしてたなんて………………この後、どうすれば……………)
リウイの正体がすぐにわかったクロ―ゼは驚いた後、今後の事を考え不安そうな表情をした。
「行くわよ……!フェヒテンイング!!」
「うわっ!?」
闘気を纏った連続攻撃のクラフトであり、メンフィル皇家に伝わる皇技――フェヒテンイングをエステルは最後の一人に向かって放った。親衛隊員はエステルの闘気の籠ったクラフトを受けて膝をついた。そこを逃さず、エステルはさらに弱めの威力に調節して、レイピアに暗黒魔術を纏わせた。
「吹っ飛べ!黒の衝撃!」
「ぐはっ!」
エステルがレイピアを一振りすると、レイピアに纏っていた暗黒魔術が親衛隊員を襲い、デュナンの足元まで吹っ飛ばした!
「ひ、ひいいい………!」
自分の護衛が全てやられた事を理解したデュナンは逃げようとしたが
「部下をほおって、どこに行く気だ?」
「ひ!い、いつの間に!?」
いつの間にかデュナンの背後にいたリウイにぶつかり、デュナンは腰を抜かしてうめいている親衛隊達のところまで情けない姿で後退した。
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