第53話
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ういえば、エステルさん。あなたとプリネさん、ミントとツーヤの事……決心してくれたようですね。」
「は、はい!あたしなんかがミントちゃんのママになれるか正直不安ですけど……頑張ってあの子を育てます!それとプリネはメンフィル帝国の大貴族の人ですから、プリネの傍にいるツーヤちゃんは輝かしい未来があると思いますから、安心して下さい!」
「そうですか……ありがとう、エステルさん。プリネさんにも後で改めてお願いしに行くと伝えておいて下さい。さてと……。あの子たちの後を追いますか。ヨシュアさん1人に任せておくわけにはいきませんからね。」
そしてエステル達は講堂の楽屋に向かったが、子供達だけがいてヨシュアはポーリィの銀髪の青年を見たという発言を聞くと、目を丸くした後出て行った事を聞き、心配になったエステルは子供達の事はテレサに任せ、クロ―ゼと共にヨシュアを探した。
〜ジェニス王立学園・旧校舎〜
「おかしいな……。確かに気配があったはずなのに……。……でも、まさか……」
旧校舎の屋上でヨシュアは立ち尽くし、独り言を呟いていた。
「ヨシュア〜っ!」
そこにヨシュアを見つけたエステルとクロ―ゼが走って近付いた。
「エステル、クローゼ……」
「もう、あんまり心配かけないでよね!銀髪男を追いかけたっていうからビックリしちゃったじゃない。」
「あれ……。何で知ってるんだい?」
「ポーリィちゃんが教えてくれたんです。あの子も見ていたらしく……」
首を傾げているヨシュアにクロ―ゼが理由を答えた。
「そうか、鋭い子だな……。それらしい後姿を見かけてここまで追ってきたんだけど……。どうやら撒かれたみたいだ。」
「まあ……」
「ヨシュアを撒くなんて、そいつ、タダ者じゃないわね。いったい何者なんだろ?」
「……わからない。ただ、孤児院放火の犯人じゃなさそうな気がする。あくまで、僕のカンだけどね。」
「そっか……。それにしても……どうして1人で行動するかな?」
「本当にそうですよ。私たちに伝言するなりしてくれればいいのに……」
「ごめん。心配かけたみたいだね。」
2人に軽く責められたヨシュアは謝罪した。
「べ、別に心配してないってば。あくまでチームワークの大切さを指摘しているだけであって……」
素直に謝罪したヨシュアにエステルは照れながら答えた。
「うふふ、ウソばっかり。さっきは、あんなに慌てていたじゃないですか?」
「そ、そんな事ないってば。そういうクローゼだって真剣な顔してたクセにさ〜。」
「そ、それは……」
「はは……。2人ともありがとう。」
2人の会話を聞き、ヨシ
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