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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第38話
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「………………………………」

不敵に笑うヴァルターを見てもエステルは怯まず、ヴァルターを睨み

「やだやだ!エステルお姉ちゃん!」

「エステル、逃げろッ!!」

「エステルさんっ!」

「クッ……!エステルをやらせないわよ!」

その様子を見ていたティータは悲鳴を上げ、アガットとクローゼは血相を変えて叫び、アーシアはエステルの前に飛び込んで武器を構えていた。するとその時!



ほう?貴様も少しは楽しませてもらえそうだなあ?



エステル達とヴァルター、双方にとって聞き覚えのない狂気を宿した声が聞こえてきた!

「あん?一体どこにいる?―――姿を現せ!」

そしてヴァルターが叫んだその時、ヴァルターの側面の空間が歪んだ後なんとバルバトスが姿を現した!

「へっ!?」

「な、なんだぁっ!?」

「何もない所から突然現れるなんて……」

「な、何かあの人、凄く怖いです……」

突如現れたバルバトスを見たエステルとアガットは驚き、クローゼは信じられない表情をし、バルバトスの雰囲気を感じ取っているティータは不安そうな表情をし

「―――みんな、気を付けて!あの男からは凄まじい”邪気”を感じるわ!」

アーシアは厳しい表情でバルバトスを睨んで警告した。



「………テメェ、何者だ?」

「クク……俺は”最強”の男、バルバトス。ヴァルターと言ったな?貴様も俺が更に強くなる”糧”となってもらうぞ!ぶるあああぁぁぁぁぁっ!!」

「クク、ゾクゾクさせてくれる狂気だな。―――いいぜ、ガキ共の相手で萎えていた所だ。そこにまさかこんな”御馳走”が転がり込んでくるとはな。……さあ、死合おうとしようぜ!」

膨大な闘気を纏って自分を睨んで叫ぶバルバトスを見て、口元に笑みを浮かべたヴァルターは凶悪な笑みを浮かべてバルバトスに向かって行った!



今ここに!狂気を宿した者達同士の戦いが始まった……!


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