第38話
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地とわかった。
そして調査の為のティータと共にメンバーを厳選したエステル達が震源地に到着するとそこには”執行者”――――”痩せ狼”ヴァルターが待ち構えており、ヴァルターは”ゴスペル”を使って地震を起こしており、その影響で出てきた魔獣を退治したまではよかったが、ヴァルターの強力な一撃によって攻撃を察して回避したアーシアを除いた全員は地面に蹲っていた。
〜温泉の源流・最奥〜
「ほう?一人だけ、俺の攻撃を逃れた奴がいるとはなあ?クカカ、A級だけあってちったあできるようだな?」
サングラスをかけ、黒いスーツ姿の男――――”痩せ狼”ヴァルターは凶悪な笑みを浮かべてアーシアを見つめ
「……………」
アーシアは法剣とボウガンを構えてヴァルターの一挙一動を警戒していた。
「クソ……馬鹿な……」
「つ、強すぎます……」
「は、はわわわ……っ!」
「こ、これが”執行者”の実力なの……!?」
一方地面に蹲っているアガットやクローゼは表情を歪め、ティータは慌て、エステルは信じられない表情でヴァルターを見つめていた。
「フン、こうなったら仕方ねぇ。教授と直談判して漆黒のコゾーを狩るとするか。そうすりゃ、少しはゾクゾクさせてくれるだろ。」
「!!!ま……待ちなさいよっ!」
そしてヴァルターの口から出たヨシュアの事を聞いたエステルは血相を変え、身体を震わせながら立ち上がり再び棒を構えた!
「あん?」
「このグラサン男……いい加減にしなさいよ……。漆黒のコゾーっていうのがもしヨシュアのことだったら……。狩らせるなんて……絶対にさせないんだから……」
「エステルお姉ちゃん……」
「エステルさん……」
エステルの決意を聞いたティータとクローゼは心配そうな表情をし
「エステル、無理はしては駄目よ!」
アーシアはヴァルターを睨みながらエステルに警告した。
「俺の一撃を食らって立てたのは誉めてもいいが……。やめとけや。完全にヒザが震えてるぞ。」
ヴァルターは弱冠感心した様子でエステルを見た後忠告した。
「だからどうしたってのよ……。あたしは絶対に……ヨシュアを見つけるんだから……。あんたたちなんかに邪魔なんてさせないんだからっ!」
「エステル……」
「……言っておくが、俺は女子供の区別はしねぇ。武術家なら、敵に得物を向ける時の覚悟はできてるな?」
エステルの決意を聞いたアガットは真剣な表情でエステルを見つめ、ヴァルターは武具をつけた拳を構えた。
「当然……!やれるもんならやってみなさいよ!」
「クク、上等だ……。その度胸に免じて一撃で終わらせてやるよ。
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