第十一話 操られし風!あらぶるは雷鳴の獣!
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しかし、その条件とクエストをクリアすればモンスターを手に入れられるわけではなく、各階層に現れるそのモンスターに会わなければ行けない。バハムートーーーーーー『フィアナ』もその一人。
竜王バハムートーーーーーー嘗て伝説では大海魚と言われた伝説の魔獣。
奇しくも、日本では大海魚ではなくドラゴンの王として定着してしまい、フィアナもそれに倣ってドラゴンと定義されている。
但し、その力は確かに竜王を名乗るだけの力を持ち、故に彼女は最強のモンスターAIの地位に着いている。
「……フィアナ、感謝はするがどうにかならなかったのか?絶望しかかったぞ?」
「マスターはそんな弱い人間じゃ無いでしょうに。心配はしてないよ、信頼してるもん」
えへんと言うように胸を反らす。まぁ、大変目に保よ、いや毒なんだが。
「……で、どうするつもりだよ。俺の身体は乗っ取られるわ、精神は此方に来るわ散々だが?」
「うん、だから戻すよ?シュラウドって子のシステムにも穴は在ったしね」
「穴?」
クウトは聞き返す。すると、フィアナは大剣を呼び出して言う。
「うん、母様の言うことだと、連刃は“アレ”を上書きして造られた物だから、アレは使えるよ。後、母様からちょっと色々借りてきたし」
「……茅場晶彦が聞いたら何やってるんだフィアナ君!?って驚くぞ」
「あー、うん。父様なら言うね、絶対」
アハハと空笑いするフィアナ。
「でもま、多目に見てくれるでしょ。だってこのゲームをデスゲームにしたの、父様じゃないし」
……今、サラッと問題発言してなかったか、この竜王。
「……あ、ヤバい。これ秘密なんだっけ?」
「おい今すぐ出てこいカーディナル!!」
クウトは叫ぶ。しかし返事はない。
「……まぁ、ともかくアレは使えるからホロウ経由して急いでアインクラッドに帰還しよう!」
「おい待て駄竜王!?説明をしてもらえるんだろうな!?」
「終わったら父様に連絡してみるよ」
「つーことは茅場晶彦も居んのか!?」
「あ、また失言しちゃった♪」
クウトは頭を押さえながら思う。
何故、この駄竜王が俺の相棒なのだろうか、と。
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