第51話
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座に胸の部分を両手で隠し、クロ―ゼも驚いた。
「う〜む、やはり胸も結構あるわね……腰も細い上容姿も抜群。女として完璧で妬ましいわね〜……」
「あ、あはは………私の容姿はお母様譲りですから、そんな事を言われても……」
「…………………………」
「もう、ジル!ごめんなさい、エステルさん、プリネさん。ジルってば、興が乗ると人をからかう悪癖があるんです。」
ジルの行動に固まったクロ―ゼだったがすぐに立ち直って、恥ずかしがっているプリネと口を開けて固まっているエステルに謝罪した。
「ぶーぶー。悪癖ってなんだよー。」
「何か文句でも?」
「や、滅相もないっす。」
クロ―ゼの言葉に口を膨らませて反論したジルだったが、クロ―ゼに睨まれたので反論するのをやめた。
「あ、あはは……。も〜、ビックリさせないでよ。そんな、まさかねぇ。ヨシュアが……だなんて。そ、それにプリネはプリネのお父さん達から信頼されてあたし達が預かって余計な虫が寄って来ないようにしている事ぐらい、ヨシュアだってわ、わかっているはずだし。」
(エステルさん、それだと丸っきり意識している事を2人に知らせているようなものですよ……)
立ち直ったエステルだったが、意識している事を隠せない表情で呟き、プリネはエステルの表情と言動に苦笑した。
「意識してる、意識してる。」
「ジル!」
「おっと、忘れてたわ。寝る前に日報を先生に提出しなきゃ。それじゃ、おやすみ。先に寝ちゃってていいわよ。」
場を掻き乱しまくったジルはクロ―ゼの追及を逃れるためにそそくさと部屋を出て行った。
「まったくもう……。そうだ、エステルさん、プリネさん。私のでよかったらパジャマを貸しますけど……」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて一着お願いします。」
「………………………………」
「エステルさん、どうしました?」
「ふえっ!?」
呆然と立っているエステルを不思議に思ったクロ―ゼが声をかけ、エステルは慌ててクロ―ゼに振り向いた。
「あ、ああ、パジャマね。うん、何でもいいから貸して。」
こうして思わぬ形でエステル、ヨシュア、プリネの学園生活がスタートした………
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