第50話
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したクロ―ゼはプリネを見て答え、プリネはクロ―ゼの言葉に驚いた。
「はい。実はお芝居の武術なんですがレイピアを使ったお芝居になるんです。ですから、レイピアを武器に使うプリネさんにご教授の方をぜひ、お願いしたいのです。」
「別に私はいいのですがレイピアでしたらクロ―ゼさんも使うのでは?お芝居の内容を知っているクロ―ゼさんが教えた方がいいと思うのですが……」
「私は護身程度にできるぐらいですから……ですから私とエステルさん、両方を見てもらいご教授をお願いしたいのです。」
「…………どうしましょう、リフィアお姉様。」
クロ―ゼの言葉にプリネは迷い、リフィアに聞いた。
「余はいいと思うぞ。それに同じ年頃の者達と協同して芝居を成功させる事はお前にとってもよい体験になるはずだ。ルーアン市内の事は余やエヴリーヌに任せてお前はエステル達と共に行くがよい。」
「ん。お姉ちゃんに任せて、プリネは楽しんできて。」
「お2人とも……ありがとうございます。フフ………学園生活には少しだけ憧れていたんですよね。まさかこんな形で体験する事になるとは思いませんでした。」
リフィアやエヴリーヌの言葉にプリネは感謝し、これから行くジェニス王立学園で待っている芝居の準備に期待した。
「確かにエステルにピッタリだし、レイピアの使い手として上手いプリネが教えたらさらに成功率はあがるね。それでもうひとつの役は?」
「そ、それは……。私の口から言うのは……」
ヨシュアの疑問にクロ―ゼは戸惑った。クロ―ゼの様子が気になり、ヨシュアは続きを促した。
「言うのは?」
「……恥ずかしい、です。」
「そ、それってどういう意味?」
「もー、ヨシュアってば。しつこく聞くと嫌われるわよ。お祭りにも参加できるし、あの子たちも喜んでくれる……。しかもお仕事としてなら一石三鳥ってやつじゃない!こりゃ、やるっきゃないよね♪」
クロ―ゼの答えに嫌な予感がしたヨシュアはさらに尋ねたがすっかり立ち直ったエステルに流された。
「ちょ、ちょっと待ってよ。ジャンさん、こういうのもアリなんですか?」
「もちろん、アリさ。民間への協力、地域への貢献、もろもろ含めて立派な仕事だよ。リフィア君やエヴリーヌ君もいるし、アガットが来たおかげでそれなりに余裕も出来たし……。よかったら行ってくるといい。」
慌ててジャンに尋ねたヨシュアだったが、ジャンは笑顔でクロ―ゼの依頼を肯定した。
「やったね♪」
「ふう……。何だかイヤな予感がするけど。あの子たちのためなら頑張らせてもらうしかないか。」
「フフ、今から楽しみです。」
ジャンの言葉にエステルは喜び、ヨシュアは溜
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