第48話
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。ようやくご主人様に会えたのですから、もちろんご主人様と共に生きていきます。……今までこの日をどんなに待ち侘びたことか………」
「ツーヤちゃん………」
ミントとツーヤの言葉にエステルは戸惑い、プリネはどうするべきか迷っていた。
「何を迷っている、プリネ。ツーヤはお前を慕い、共にいたいと言っているのだから受け入れてやればいいではないか。」
「お姉様。ですが………」
「……リフィアさん、あなたの言う事は最もですがもう少し周りを見てから言ったらどうですか?」
「む………?」
ティアに言われたリフィアは周りを見ると、ミントとツーヤを孤児院に住む子供達やクロ―ゼが不安げに見ていた。
「ミント姉ちゃんにツーヤ姉ちゃん……どっか行っちゃうの……?」
「……………………」
「クラム。…………」
「マリィ。………みんな。」
「「………グス………お姉ちゃん達、どっか行っちゃやだよ………」」
クラムは今にも泣きそうな表情でミントやツーヤを見て、マリィは何も言わず悲しげに黙って2人を見て、ポーリィやダニエルは泣きべそをかきはじめた。子供達の表情に明るかったミントもツーヤと同じように気不味そうな表情をした。
「……………すまなかった。テレサ殿達の気持も考えず余はなんという自分勝手な事を……」
「……いえ、いいのです。リフィアさんと仰いましたね?私もあなたと同じ考えですから気にしないで下さい。」
「先生!?どうしてそんなことを……!」
テレサの言葉にクロ―ゼは信じられない表情になり、テレサに詰め寄った。
「……子はいずれ巣立つものです。2人はそれが少し早かっただけです。……いつかクラム達も巣立つ時が来ることはあなたも理解していますね?ミントとツーヤは今がその時だと私は思うのです。それにクロ―ゼ、あなたが小さい頃から知っているこの子達は
もう、エステルさん達やあなたと同じくらいの年である事はあなたもわかっているはずです。」
「………それは…………」
テレサの言葉にクロ―ゼは何も言えず黙った。
「エステルさん、プリネさん。」
「は、はい。」
「何でしょうか。」
テレサに呼ばれた2人は姿勢を正した。
「………2人のこれからの未来をあなた達に託してもよろしいでしょうか……?」
「そ、それは………」
「……………」
「ママ……」
「………ご主人様………」
テレサの問いにエステルやプリネは即答できず黙り、その様子を見たミントやツーヤは不安げな表情をした。
「…………あの、少しだけ考える時間を貰ってもよろしいでしょうか?答えは近い内、必ず出しますので。」
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