第48話
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もしかして記憶が戻ったんですか!?」
ツーヤの言葉にクロ―ゼは驚いて尋ねた。
「………いえ。ただ、私とミントちゃんの正体は何なのかを思い出せました。」
「2人の正体……?あなた達は”闇夜の眷属”ではなかったのですか……?」
「……ごめんなさい先生……いつかご主人様が現れるまでは黙っておこうと思ったんです。」
テレサの質問にツーヤは気不味そうな表情で答えた。
「ご主人様?ツーヤ、あなたはもしかして誰かに仕えていたのですか?」
「いいえ。……私達の正体ですが……私とミントちゃんはドラゴンです。」
「ド、ドラゴン!?ミントちゃんとツーヤちゃんが!?……全然そうには見えないんですけど……」
ツーヤの言葉にエステルはミントとツーヤの容姿を見てヴァレリア湖で会った水竜の事を思い出しながら、驚いた。
「事実です。……最も私やミントちゃんは今まで”パートナー”がいませんでしたから成長もせず、竜化もできなかったんです。」
「”パートナー”って?」
「私達ドラゴンには生まれつき、共に生きるべき存在がいます。それが”パートナー”です。ドラゴンにとって”パートナー”の存在は不可欠で、”パートナー”がいないと魔力の供給もできない上満足に戦えないんです。誰が”パートナー”かは私達が直感的に感じられるのです。
いつもミントちゃんは私に自分にとっての”パートナー”とは何か嬉しそうに話してくれたんですが……”パートナー”とは自分と最も親しい存在……つまりミントちゃんにとっては親だったのです。」
「………そうだったんだ……あれ、そう言えばツーヤちゃんはプリネの事を”ご主人様”って言ってたよね?それって……」
ツーヤの説明に驚きつつ納得したエステルは先ほどのツーヤがプリネに対してどう言ってたかを思い出して尋ねた。
「はい、こちらの方が私にとっての”パートナー”……つまりご主人様です。」
「……私も最初、ツーヤちゃんの説明を聞いて驚きました。まさか、このような”竜”がいるとは思いませんでした。」
「うむ、世界は広いな。余もプリネのように自分の竜を見つけたいものだ!」
「エヴリーヌは友達でカファルーがいるから別にいいけどね。」
プリネの言葉にリフィアは頷き、エヴリーヌは興味なさげに言った。
「…………それで2人とも。”パートナー”を見つけたあなた達はこれからどうするのですか?」
テレサは静かにミントとツーヤに尋ねた。
「そんなのもちろん、ママといっしょにいるに決まっているよ!今まで甘えられなかった分、い〜っぱい、甘えていいよね?ママ!」
「え!?え〜っと………」
「私もミントちゃんと同じ答えです、先生
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