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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第38話(2章終了)
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言葉を聞いたリィンとエマは冷や汗をかいてツーヤと共に反論した。
「まあ、そうみたいね。B班の方はメンフィル領だったお蔭か何事もなく、順調に終わらせたみたいよ。」
「そうですか………」
「何事もなくよかったですね。」
サラ教官の説明を聞いたリィンとエマはそれぞれ安堵の表情をした。
「――ねえ、サラ。今回の実習でオーロックス砦を見たけど、正直洒落になってなかったよ。」
その時フィーが真剣な表情でサラ教官に指摘した。
「ええ、そうみたいね。そして領邦軍だけじゃなくて、正規軍も軍備を拡張してるわ。言うまでもなく革新派……”鉄血宰相”が掌握している20もの機甲師団を中心にね。」
「それは…………」
「「……………………」」
「”来るべき時”―――”貴族派”との戦いに向けてですか。」
サラ教官の話を聞いたリィンは真剣な表情になり、マキアスとユーシスはそれぞれ黙り込み、ツーヤは真剣な表情で呟いた。
「士官学院は……私達はどう振舞えばいいんでしょう?たしか正規軍にも領邦軍にも卒業生は行っていますよね……?」
「ま、そこらへんは今は気にする必要ないわ。」
エマの質問に答えたサラ教官の話を聞いたリィン達は意外そうな表情をした。
「君達はまだ、学ぶ立場にある。今回みたいに厄介で面倒な”現実”を少しずつ知りながら……それでも”今”しか得られない”何か”を掴むことができるはずよ。掛け替えのない仲間と一緒ならね。」
「あ…………」
「………………」
サラ教官の話を聞いたマキアスは呆け、ユーシスは静かな表情で黙り込んでいた。
「それは、社会に出たら何の意味もない儚いものかもしれないけど……どこかできっと、君達の血肉となり、大切な財産となってくれると思う。―――少なくてもあたしはそう信じてる。」
「サラ教官……」
サラ教官の説明を聞いた一同は黙り込み
「ははははっ……」
やがて全員大声で笑い始めた!
「……くっ……ちょっとツボに来た……」
「……やれやれ。何を言い出すかと思えば。」
「ミントちゃん達にもさっきのサラ教官の言葉、是非教えてあげたいですよ。」
笑い終えたマキアスは口元に笑みを浮かべ、ユーシスは苦笑し、ツーヤは微笑んだ。
「ちょ、ちょっと……何でそのタイミングでみんなして爆笑するのよ!?」
「す、すみません……仰ってることはすごく感銘を受けたんですけど……」
「いつもの教官とのギャップがありすぎてどうにも……」
「……ちょっとクサすぎ。」
慌てているサラ教官の様子を見たエマとリィンは苦笑し
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