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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第37話
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〜北クロイツェン街道〜
領邦軍の全滅を見届けると、使い魔達はそれぞれの主の身体に戻り、疲労がピークに達したリィン達――――ツーヤを除いた”Z組”のA班全員は安堵感によって地面に膝をついた。
「はあ……はあ…………や、やっと終わったか……!後は領邦軍の隊長一人だけだ……!」
「ぜい……ぜい……ぼ、僕達はか、勝ったのか……?あ、あの数の領邦軍を相手に…………」
「ハア……ハア……ああ……信じられん事にな…………」
リィンは息を切らせてまだ無事でいる隊長を警戒し、マキアスとユーシスは自分達が数で圧倒的不利な状況でありながらも勝利したという事実にそれぞれ信じられない表情で息を切らせ
「ふー……ふー……わたしももう、これ以上の戦闘は無理……」
「ハア……ハア……ハア……ハア…………」
元猟兵で大規模な戦闘を経験したことのあるフィーも疲労した様子で息を切らせ、リィン達の中で一番体力が低いエマは今にも倒れそうなぐらい表情を青褪めさせて息を切らせていた。
「やったね、ツーヤちゃん!」
「うん、ミントちゃんのお蔭だよ。」
ミントとツーヤは互いの手をハイタッチして勝利を喜び
「まあ、こんなものですわね。」
「フフン、口ほどにもない奴等だ!」
フェミリンスは冷静な表情で呟き、メティサーナは勝ち誇った笑みを浮かべた。
「さ〜てと。後は隊長さんだけみたいね!まだやるつもりなのかしら!?」
「―――彼らの事は諦めて大人しく撤退してください。僕達は彼らをトリスタに送り届けたいだけなのです。」
エステルは棒を再び構えて口元に笑みを浮かべて隊長を見つめ、ヨシュアも双剣を構えて隊長の動きに警戒しながら忠告した。
「だ、黙れっ!ここまで我ら領邦軍をコケにした奴等を逃がしてたまるものか!」
二人の言葉を聞いた隊長は怒りの表情でエステル達を睨んで声を上げた。するとその時、何かの駆動音が聞こえてきた。
「!まさか……!」
音を聞いたリィンは表情を厳しくし
「!おおっ、やっと来たか!」
後ろに振り向いた隊長は明るい表情をした。すると援軍の領邦軍が次々と隊長の背後から現れた!
「援軍だとっ!?」
「そんな……」
「クソッ……!ここまでなのか……!?」
「ピンチだね……!」
領邦軍の援軍を見たユーシスは驚き、エマは表情を青褪めさせ。マキアスは悔しがり、フィーは厳しい表情で領邦軍を睨んだ。
「フハハハハッ!どうやら形成逆転のようだな!?」
一方隊長は勝ち誇った笑みを浮かべてエステル達を見つめて叫んだその時!
「うふふ、それはどうかし
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