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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第34話
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答えを聞いたメティサーナは呆れた表情で指摘した。



「あ、ツーヤちゃん!久しぶり!」

その時ミントが嬉しそうな表情でツーヤに駆け寄り

「久しぶり、ミントちゃん。最後に会ったのはクロスベルだから……まだそんなに経っていないね。」

「えへへ……ミントもこんなに速くまた会えるなんて、驚いたよ!ツーヤちゃん、その学生服、とっても似合っているね!」

「フフ、ありがとう、ミントちゃん。」

そして二人はそれぞれ微笑み合った。



「ミント、ツーヤ!今は和んでいる場合じゃないわよ!」

「追手が来る前に街道に出ますわよ!」

「うん!」

「はい!」

「君達も早く!」

「は、はい!」

エステルとフェミリンスの指示を聞いた二人は頷いた後、ヨシュアの指示に頷いたリィン達と共に走って街道へと出た。



「やっぱり、やっちまいやがった!アイツらの頭の中の辞書には”手加減”って言葉はないのかよ!?……ハア……後でアイツに怒鳴られなきゃいいけどな……ってか、アイツもアイツだ。早く来ないと、もっとヤベェ事態になるぞ…………何せ逃げた方向がよりにもよってメンフィル領になったケルディック方面だからな……頼むから、メンフィル軍と領邦軍がぶつかり合うという展開は起こさせないでくれよ……いっそ、今から教会に行って女神に祈っておいた方がいいかもしれねぇな………」

その様子を見ていた金髪の青年は頭痛を感じて両手で頭を抱えて疲れた表情で溜息を吐き、そしてある事に気付くと表情を青褪めさせて身体を震わせ

「フフ……まさか”Z組”の諸君に”漆黒の牙”達が手を貸すとは、予想外の展開だな。さて……我が知人達の導きによってどのような美しきフィナーレをかざるのか、”観客”として見守らせてもらうよ、”Z組”の諸君。」

人気のない別の場所から事態を見守っていたブルブランは口元に笑みを浮かべて街道へと去って行くリィン達を見つめた後、懐からステッキを取り出して薔薇の花びらを周囲に舞わせてその場から消えた!
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