第37話
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築するわ。苦しみも哀しみもないただひたすら幸せな夢をね。ちなみに『実験』は今後の『計画』の為とだけ言っておくわ。」
「そ、そんな……人の精神にまで干渉するなんて……」
「…………………」
「その言葉からすると他の地方でもその『実験』とやらをやっているみたいだな……?」
「……くっ……」
信じられない内容を聞いたアネラスとステラは不安そうな表情をし、フレンは真剣な表情でルシオラを見つめ、シェラザードは唇を噛みしめた。
「その『計画』ってのは一体何の『計画』なんだよ?」
「私はただの『執行者』。『使徒』の手足として動くもの。その意味では、今回の計画の手伝いをしているに過ぎないわ。詳しいことは教授とレーヴェに聞きなさい。」
「!!やっぱり『剣帝』も……レーヴェもリベールにいるんですね!?」
警戒するルークの質問に答えたルシオラの話を聞いたステラは血相を変え
「あら。レーヴェと知り合いなのかしら?見た所、”星杯騎士”のようだけど。」
「!!そ、それは………」
ルシオラに視線を向けられた瞬間、ルシオラから視線を逸らして口ごもった。
「………………………………。……ルシオラ姉さん。これだけは言わせてくれる?」
「あら……何かしら」
「最初、あたしはリベールに長居をするつもりはなかった……。姉さんが帰ってくるまでの間、身を寄せるだけのつもりだった。でも、あれから8年が過ぎた。今の私には、友人や仲間たち、家族同然の人たち、そして誇りに思っている仕事がある。もう……ハーヴェイ一座の踊り子シェラザードじゃない。」
「シェラ先輩……」
「………………………………」
シェラザードの口から語られた話を聞いたアネラスは驚き、ルシオラは黙ってシェラザードを見続け
「ふふ……それでいいわ。あなた達にとって『結社』はあまりにも強大よ。全力で立ち向かってきなさい。」
鞭を構え、自分を睨みつけるシェラザードを見たルシオラは満足げな笑みを浮かべた後、『ゴスペル』を回収した!
「あっ!」
「『ゴスペル』を……!」
「ふふ……近いうちにまた会えるわ。つもる話はその時にでも……」
ルシオラの行動にアネラスとルークが驚いたその時、ルシオラは鈴の音と共にその場から消えた!
その後ルーク達は報告の為にギルドに戻った。ロレントに戻ると既に霧は晴れ、昏睡していた市民達も眼を覚ましていた。
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