第37話
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トヴァルト・セルべの大樹〜
「クッ……!」
「う……ん……」
「グッ……!?」
「ン……」
夢の世界から帰還したルークが目覚めて起き上がるとレン、フレン、ステラも同時に目覚めて起き上がり
「!!ルーク、レン!それにフレンやステラさんも!よかった……起きてくれたのね!」
目覚めたルーク達を見たシェラザードは安堵の溜息を吐いた。
「ああ……夢とは言え、懐かしい奴等に会えたぜ………」
「ふふっ、今度は”本物”のレーヴェと”あの子”に会わないといけませんもの……」
「ったく、よくできた夢だったぜ……マジで俺も騙される所だったぜ。」
「うふふ、レンはすぐに”偽物”だと気付いたけどね♪あんな人達………レンの”本当の家族”じゃないし。」
ルーク達が懐かしそうな表情でそれぞれ呟いている中、レンだけは小悪魔な笑みを浮かべて答えた後全身に殺気を纏って冷たい視線で呟き
「う〜ん、むにゃむにゃ………わあ……可愛いぬいぐるみがいっぱいだ〜。えへへ〜、どの子を先に抱きしめようかな〜?」
アネラスだけはまだ眠っており、幸せそうな表情で呟いた。
「アネラス……あんたね……」
「えっと、どうやって起こしましょう……?普通の起こし方じゃ起きないでしょうし……」
幸せそうな表情で呑気に眠り続けているアネラスにシェラザードは呆れ、ステラは苦笑しながらルーク達を見回し
「うふふ、レンに任せて♪怖いよ……レン、一人ぼっちじゃ眠れないよ……誰かレンをずっと抱きしめて一緒に眠ってくれる人はいないの……?」
ステラの言葉に小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンはアネラスの耳元で何かに怯えるような表情を作って囁いた。
「はいはいはいっ!ここにいます!だから今夜は私がず〜〜〜〜っと、ぎゅっと抱きしめて一緒に眠ってあげるね、レンちゃん!!」
するとその瞬間目を覚ましたアネラスが起き上がって必死に何度も手を挙げながら真剣な表情で叫んだ!
「………あれ?もしかして私……今まで眠っていたの??」
そしてすぐに我に返ったアネラスは周囲を見回して首を傾げ
「うふふ、おはよう、アネラスお姉さん♪良い夢は見れたかしら?」
レンは小悪魔な笑みを浮かべてアネラスを見つめていた。
「すげえ。一発で起きたぞ。」
「っていうか、何気に演技がすげえ上手いな、レン。」
「ふふっ、とても演技とは思えない表情を出していましたね。」
一方その様子を見守っていたフレンはレンの手際に感心し、ルークは冷や汗をかいて苦笑し、ステラは微笑んでいた。
「ハア……まさかアネラス自身が自分の性格に助けられるなんてね。さてと、それ
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