第35話
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となると失敗したのはあたし達だけか……それよりさっきの『その必要はありません』って言ってたけど、あれはどういう意味かしら?」
アリエッタの説明を聞いたレンは目を丸くし、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐いた後すぐに気を取り直して尋ねた。
「ああ、その話ですか。あれは僕達がここに残りますから、お二人がこの農園に残る必要はないという意味ですよ。」
「あら、いいの?」
「多分任務の関係でロレントに来ているだろうに、本当にいいのかしら?」
「これも聖職者としての、仕事の一つ、です。それに、アリエッタたち、医術の心得も、あります。」
イオンの申し出に驚いているレンとシェラザードを安心させるかのようにアリエッタは説明した。
「ふふ、それならありがたくお言葉に甘えさせてもらうわ。」
アリエッタの説明を聞いたシェラザードは微笑み
「あの、イオン様………私もお二人の手伝いをしてはいけないでしょうか?」
仮面のシスターは申し訳なさそうな表情でイオンを見つめて尋ねた。
「………わかりました。ですが、くれぐれも無理はしないで下さいね?」
「はい、ありがとうございます……!」
尋ねられたイオンは目を閉じて考え込んだ後やがて目を見開いて許可を口にした。
「ちょっと待って。そちらのシスターは何者なのかしら?貴女達と一緒にいるという事は恐らく彼女も”星杯騎士”だと思うのだけど……」
「うふふ、仮面をつけているシスターなんて普通に考えたら怪しすぎるシスターね♪(なるほどね……あの人がヨシュアのお姉さんね♪)」
勝手に話が進んでいる事に驚いたシェラザードは制止し、レンは意味ありげな笑みを浮かべて仮面のシスターを見つめた。
「ステラが仮面、付けているのは私達の任務に関係があるから、です。」
「”星杯騎士団”の任務に………?ちなみにその任務の内容とやらはどういうものなのかしら?」
アリエッタの答えを聞いて眉をひそめたシェラザードはイオンに訊ねた。
「申し訳ありませんがその任務は極秘の為教えられないのです。ですが彼女―――ステラの身分は僕達が保証しますので安心してもらって構いません。」
「……自己紹介が遅れましたね。私の名はステラ。ステラ・プレイスと申します。訳あってイオン様達と共に行動をしています。イオン様達が動けない代わりに微力ではありますが皆さんのお手伝いをさせて頂きたいのですが……」
仮面のシスター―――ステラは一歩前に出て自己紹介をした。
「ステラさん、だったかしら?手伝うって言ってるけど、具体的には何を手伝うつもりなのかしら?」
「それは勿論、皆さん―――遊撃士の方達と一緒にロ
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