第35話
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!」
「わかったわ!」
戦闘を終えた二人はそれぞれの行動に移った。
「あ………ティオ……それにチェル達も……」
レンが家の中に入ると自分の知人やその家族たちが意識を失った状態で倒れていた。
「眠っているだけね……やっぱり街の人達と同じ症状ね……」
「ダメね……まんまと逃げられたわ。あたしたちの動きを完全に読んでいたみたい。」
レンが一人一人の状態を調べていると犯人を逃がした事に悔しさを感じているシェラザードが家の中に入って来た。
「”黒衣の女性”、ね。とりあえずティオ達をベッドに運んだ方がいいのかしら?」
「ええ、あたしが運ぶからレンは部屋に案内して……」
その後二人は協力して農家に住む人々をベッドに寝かせた。
「何とかベッドに運んだわね。ふう……これからどうしたもんだか。」
ベッドに運び終えたシェラザードは溜息を吐いた後今後の対策を考え込んでいた。
「状況をギルドに報告して、できれば軍の人達をこっちに派遣してもらうべきだけど……この農園を護衛する人達が現れるまでレンかシェラお姉さん、どちらかが残っておいた方がいいのじゃないかしら?何だったらレンが今から報告しに行くわよ?シェラお姉さん、ティオ達を運んで、ちょっと疲れているでしょう?」
「そうね……。悪いけどお願いしようかしら。」
レンの提案にシェラザードが頷いたその時
「―――いえ、その必要はありません。」
なんとイオンがアリエッタと仮面をつけたシスターと共に部屋に入って来た!
「あら、お姉さん達は……」
「確かクーデター事件時に手伝って頂いた”星杯騎士”のアリエッタさん………という事は貴女達のどちらかがもしかしてアリエッタさんの?」
3人の登場にレンは目を丸くし、シェラザードは驚いた後イオンと仮面のシスターに視線を向けた。
「ええ、僕がアリエッタの上司―――イオン・ジュエと申します。クーデターの時は部下のアリエッタがお世話になりました。」
「フフ、お世話になったのはあたし達の方だけどね。―――それよりどうして七耀教会の裏組織がこんなちょうどいいタイミングでここに現れるのかしら?」
”星杯騎士”の登場のタイミングがあまりにも良すぎる事を疑ったシェラザードは真剣な表情でイオンを見つめて尋ねた。
「昨夜、デバイン教区長から昏睡事件についての報告が、王都の大聖堂に届けられ、ました。それで『星杯騎士』として、どのような状況なのかを確かめる為に、街道を越えて、ロレントに到着した後、たまたま鉱員達を連れたルーク達と出会い、状況を聞いた後、ここにきました。」
「あら、お兄様達は無事護衛を終えれたようね。」
「
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